
米国で中国資本が不動産を買いあさっている。名門企業のビルなどが次々と中国の投資家や企業の手に落ち、ついには歴代大統領やセレブが御用達のニューヨークの超老舗ホテルまでが売却され、米国民に衝撃を与えている。中国の経済成長が鈍化する中、市況が回復した米国の不動産が狙い撃ちされた格好だが、中国マネーの止めどない膨張は波紋も広げている。
ニューヨーク市マンハッタンの中心部。目抜き通りのパークアベニューに面して建つ「ウォルドーフ・アストリア・ニューヨーク」は、他の高級ホテルを圧する存在感を放っている。
そのウォルドーフ・アストリアを、運営する米ホテル大手ヒルトン・ワールドワイドが中国の保険大手の安邦保険グループに売却すると10月6日に発表したニュースは、ホテル業界のみならず、米国民、ひいては日本を含む世界各国に衝撃をもって伝わった。ハリウッドの名優などセレブに愛され、マリリン・モンローが定宿としていたことでも有名だ。
昨年には中国企業の復星国際が、やはりニューヨークにあるチェース・マンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)の元本店ビルを買収。中国の不動産開発業者のSOHO中国(ソーホー・チャイナ)はブラジルの投資会社と組み、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のビルの株式の4割を取得している。
日本でも中国資本が活発に不動産市場に流入している。関西や首都圏を対象に日本への不動産投資を呼びかけるツアー旅行もしばしば催されており、不動産会社の中には、中国人スタッフを配置して積極的な対応をとっているところもある。大阪の不動産業者の関係者は「ビジネスでも生活でも利便がいい大阪市内の南堀江や船場などのエリアが人気がある」と話す。
米誌フォーブスは、「多くの米国人にとって、いや米国以外の人間にとっても売却は一大事だ。ホテルの由緒正しさを考えれば、米国の誇りを傷つけるようにも感じられる」と不快感をにじませる。
このように日本だけに限らず米国でも英国でも、南米やアフリカでも世界中の不動産を買いまくっている支那の魂胆は、最終的には"世界制覇"の野望だろう。まるでスーパーマンや007に登場する悪の帝国のような現実の"悪の帝国"がこの地球上に誕生したのだ。しかも汚れて下劣で野獣のように大胆に、猛毒を持った蛇のように狡猾に獲物を狙っていく。こんな不潔で感染力の高いチャンコロというウイルスを殺す良薬を、世界中で開発して行く必要がある。