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金4・経営分析基礎

2013年04月19日 17時02分27秒 | SUの授業
先週は本務校の都合で休講でした。
いつか補講をします。
本日は、ROEについて講義しました。
ROE(Return On Equity:自己資本利益率)とは、
「ある企業が、一年間の企業活動を通じて、
『株主の投資額に比してどれだけ効率的に利益を獲得したか』、
を判断するのに用いられる指標で、
当期純利益を、前期及び当期の自己資本の平均値で除したものである。」
(「ウィキペディア」より

今回もこのROEに関する記事を紹介。
今月16日(火)の日本経済新聞17面のコラム、
北沢千秋稿「危機を忘れない経営」
(「一日均衡」より)からの記事解説です。

わが国の低ROEは「企業文化」とまで言い切る著者。
実質無借金経営はいいことだが、
過分なキャッシュがROEを低めているという。
現在の株高は、なんとなくの上昇に思えて、
バブルの予感さえある。
このコラムを読んで、
ROEを高めるような経営をしないと、
株価の恒久的な上昇は続かないと思えた。
授業ではそこまでは言いませんでした。

ROEという分析指標について理解してくれたと思います。
最後に、ユニクロ(ファストリテイリング)のROEが20%、
良品計画のそれが11%という数値が公表されている。
この数値を使って、
仮にユニクロの当期純利益が28億円とした場合の自己資本の額と
MUJIの当期純利益が22億円のときの、自己資本の額を求めさせた。
計算問題ではあるが、常識力問題でもある。



写真:2社のロゴ

マック値上げに対抗、モスがとった行動とは

2013年04月19日 12時52分32秒 | 学習支援・研究
モスバーガー、「マック値上げ」に逆張り
東洋経済オンライン
2013/4/19 10:45
松浦 大

モスバーガーをチェーン展開するモスフードサービスは、
4月23日から全国のモスバーガー店舗で販売する「モスバーガー(写真)」
「テリヤキバーガー」などの主力商品を全面リニューアルする。

価格は据え置きながら、
ハンバーガーのパティやソースといった食材を
“改良”することで商品力を強化。
業界最大手のマクドナルドや、中食部門を強化している
コンビニエンスストアに対する競争力を強めるのが狙いだ。

モスフードがこの定番品リニューアル戦略を明らかにしたのは、
くしくも日本マクドナルドホールディングスが
100円メニューである「ハンバーガー」値上げや、
一部店舗での主力商品「ビッグマック」の
実験的な値上げを発表したのと同じ、4月18日。

ライバルの“値上げ”に対して、
値下げとまでは行かないまでも“価格据え置き”の逆張り

ハンバーガー業界首位と2位とで戦略の違いが鮮明に出た。

■ パティは牛肉100%に、ソースも改良

モスフードが4月23日から全面リニューアルするのは、
「モスバーガー」や「テリヤキバーガー」といった
主力商品を含む17種類のハンバーガー。

まず、パンに挟むハンバーガーパティについては、
今までの牛肉と豚肉の合い挽きから牛肉100%に変える。

ソースに関しても、ミートソースは「コクを上げて味全体を調整」、
テリヤキソースは「しょうゆとみそを引き立て甘みを調整」するなど、
全面的な改良を加える。

4月18日に開かれた「2013年度商品施策発表会」の場で会見した、
モスフードの櫻田厚社長(写真)は、
「株主やお客様から“モスはよい商品を持っている。
もっと進化させて欲しい”との要望が強かった」と説明する。

同社の商品の中でも「モスバーガー」は販売数が一番多い基幹商品。
期間限定メニューではなく、
主力メニューを6年ぶりに刷新することで、
商品力を高め、競争力の向上を狙う。

■ ビッグマック“値上げ実験”で、看板製品の価格逆転も

 一方、ハンバーガー業界最大手の日本マクドナルドは同じ4月18日、
消費増税を見据えて、
「ハンバーガー」「チーズバーガー」など単品メニューの値上げを発表した。
「ハンバーガー」は旧価格100円を新価格120円に、
「チーズバーガー」は旧価格120円から新価格150円に、
それぞれ価格を引き上げる。

ダブルチーズバーガーよりチーズが1枚少ない新商品「マックダブル」(190円)の投入や、
「ポテトSサイズ」の値下げ(旧価格190~230円、
新価格150円)といった、
100~200円の低価格帯メニューの拡充はあるものの、
全体的には“値上げ”の色彩が強い新価格戦略となっている。

また、日本マクドナルドは全国49店で、
主力商品「ビッグマック」(単品)を
旧価格290~320円から新価格330~360円に値上げする“実験”も行う。
この結果、一部店舗とはいえ、
ビッグマックはモスフードの「モスバーガー」(320円)を上回る価格となり、
両社の看板商品の価格が逆転することになる。

業績面では停滞色強いモス、主力品刷新の効果は

もっとも、ライバル・日本マクドナルドの業績も不振であるとはいえ、
モスフードも業績の停滞色が強い。
前2013年3月期は天候不順やマーケティングキャンペーンがなかなかヒットせず、
2年連続の既存店前年割れに沈んだ。

モスフードでは前期決算について5月10日に開示する予定だが、
2期連続の減益決算となる可能性が高い。

また、店舗数(直営、
フランチャイズの合計)についても、
日本マクドナルドが2012年12月期末時点で3,280店なのに対し、
モスは13年3月期末で1,431店。
その差は歴然だ。
チェーン全体の売上高もマクドナルドが
この10年間で売り上げを1,000億円以上も伸ばし5,000億円を超えたが、
モスはこの10年間、ほぼ1,000億円前後にとどまってきた。

モスは今2014年3月期には、定番商品のリニューアル以外にも、
デザートメニュー数を増やすことに加え、
早朝営業店舗を拡大し、朝食需要の取り込みも進める。
出店についても前期の45店から、今期は2倍近い出店を計画。
ここ数年の業績低迷と決別を図る構えだ。

櫻田社長は「モスのお客様はほかの外食チェーンとは違う」と意気込むが、
果たして思いは顧客に届くのか。
今回の商品リニューアルがその試金石となる。


金1の授業

2013年04月19日 11時20分51秒 | SIUの授業
本日の「オフィスワーク演習1」は、41名の出席がありました。
授業名からしても演習科目ですが、これだけ多ければ演習になりません。
受講者がいる以上、この形式でやらなければならないし、
きっと「シラバス」をみてこの教科を受講したいと思っているにちがいないと、
担当者は感じています。

授業は、前回の「返事を促すよいメール送信方法」について、再び考えてみました。
提出してもらった優秀回答を紹介しました。

つぎに「日本経済新聞」16日付(火)の3面の記事、
「就職活動の繰り下げ案」について紹介しました。
4年生は現行のスケジュールで、就職活動をしているでしょうが、
新スケジュールは、現3年生が対象になります。
この1年間は、しっかり勉強や課外活動、それにゼミ活動のための
猶予期間だと思ってください。

最後に文書実務のようなことをやりました。
同新聞の12日付け(金)コラム「春秋」を読ませ、各段落の要約をやってもらいました。
同コラムは、みごとに「起・承・転・結」で構成され、それぞれに要約してもらいました。
提出は求めていませんが、やってくれた人は、
自身の要約をもう一度、忘れた頃に見直してみてくっださい。

やらないで、さぼった人は、差がつきますよ。

ちなみに、わたしの要約は以下のとおりです。
起:宇宙の誕生に1億年の誤差
承:人の一生と人類の誕生、ともにはかない
転:人類がはじめて煮炊きに使用した土器の発掘
結:わずかの期間で体外受精の数は、400万件


起と承は、宇宙・時間との関連
転と結は、土器と試験管、ともに(うつわ)で関係性
という脈略で読みました。

あくまでも、参考までに。