路地町家

再生保存した小さな町家のお話です。
それに京都のこと。感動したこと。時には猫も登場したり。。。

祗園祭の「ゆかた」(追記あり)

2010-07-07 | あれこれ
父は若い頃、独立美術に属していて
「須田国太郎」画伯に師事していました。
ところが、終戦後「油絵」の筆を折り
後は仕事の傍ら、浮世絵や日本画の模写などを楽しんでいました。
92歳で他界し、今年でちょうど10年になります。

その父は生前、祇園祭には絵心を生かし、お町内(南観音山)の観音様へのご奉仕として
手拭、団扇、扇子、ゆかたの意匠(デザイン)を長年描いていました。
囃し方のゆかた(ユニフォーム)は数年ごとに新調されるため
そのデザインは10作を越えていたと思います。

やがて、寄る年波に目も霞み
最後のご奉仕となったのが、この写真のデザインでした。



父を見送った母が、すっかり気力をなくしていた時に
「ゆかたの仕立て方を教えて!」と頼んでみました。

ちょうど私用に、このゆかた生地が一反買ってあったので
いつも様々な着物を縫ってくれていた母に
全く和裁のできない私が、初めて習うことにしたのです。

けっこう、口ごたえなどする生徒でしたが
「プレス」から始まり「裁断」「へら」「背縫い」「袖の仕立て」 まで進んだ頃
母の体調はもう。。教わるどころではなくなり。。。そのまま畳んでしまいました。

あれから7年。
一昨日ふっと、その「ゆかた」を思い出し広げてみると
やっぱり私の好きな柄ゆきです。


      マチ針も打ったままでした。

「仕立ててみよう!!」

今度は「インターネットで学ぶ和裁教室」が先生です。
上手くできるでしょうか?
お祭までに仕上がるでしょうか?
とにかく、できるところまでやってみる事にいたします~

(この忙しい時期に!! とは思いつつ・・・)



【追記】
衿付けが大変難しく苦戦しましたが、12日に何とか仕上がりました。
さっそく13日にこの「ゆかた」を着て、ちまき売場のお当番を務めました。
こういった「ゆかた」は、誰にでも似合って良いものですね~

めでたし、めでたし。




Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミニチュアの長刀鉾 | TOP | 茶碗披露の茶会 »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (A.KUNIKO)
2010-07-07 18:44:52
インターネットという先生が有ったのですね
yuyuさんならきっと仕上がりますよ
お父様の作品が着れるなんて、なんて素晴らしい!!
返信する
Unknown (yuyu)
2010-07-08 09:30:21
検索すれば、色々載ってました
そやけど忙しい時ほど
こんなん始めてしまう癖は
いつまで経っても直らへんみたいです
返信する

post a comment

Recent Entries | あれこれ