「はじまりは日本舞踊」 

 美作流との出会いが人生をかえました。世界はあざやかに輝き、心は自由に、踊っている時間は本当の自分に戻れる気がします。

芸能の原点  喜びとは

2006年05月31日 | 日本舞踊
 市民参加型日本舞踊 つくば薪踊りの稽古が始まっています。

指導をされている我が師匠から、稽古の様子などお聞きすることが出来ました。

 初めて日本舞踊を体験する参加者は、まず基本の動きを稽古します。
その中で、芸者・武家の奥方・頭・武士・町人・などなど、役柄に応じた歩き方について触れたんだそうです。それを見たときの楽しげな表情、休憩を取るのも忘れて稽古するみんなの姿に、芸能の原点を見たような気がすると、おっしゃっていました。
いつもは早く帰るおじさま方も、一生懸命後ろで芸者の歩き方をするのよ、には爆笑です。多分だれより楽しげに、それらしく踊ってるんでしょうね・・・。
 そうなんです。日舞って、日常とかけ離れたものではないんです。
ただただ楽しいものなんです。

芸者は左褄(褄を取って左側に持つ)でかっ込み足、なぜなら芸者は体でなく芸を売るから・・・手が入らないように着物の合わせ目と反対側に持つ・・・
なるへそ!
鳶の頭なんてのは、いつも危なっかしい足場で働いていますよね、だから歩くときは一直線上をあまり足の裏をつけずに歩く
なるへそ!

ああそうか、と思わせることばかり。

それを知ってそのように踊ってみる。おお、それなりに見えるではないですか。
自分がまったく違うものになれた喜び。
そしてそれが、見ている人に伝わったとき
喜びは何倍にも膨らみます。

この楽しさを、どうして伝えたらいいんでしょう。