「はじまりは日本舞踊」 

 美作流との出会いが人生をかえました。世界はあざやかに輝き、心は自由に、踊っている時間は本当の自分に戻れる気がします。

2007/09/30

2007年09月30日 | 日本舞踊
一年ぶりに螢の稽古がありました。来月のつくば物語に出演します。実はこの作品、私にとってはひどく苦い思い出ばかりでした。昨年二度も舞台に立っていたのですが、どうしても役柄を演じきれず、最初から最後まで身体が硬直したまま舞台を降りています。トラウマになりかけていた演目でした。しかし一年たった今、あれだけ理解出来なかった動きの流れが、自然と心身から伝わってきました。螢の呪縛から、解放された瞬間でした。重圧に浮き足立っていた体と心が、なんとか落ち着いてきたようでした。今お稽古に来ているお弟子さん達にも、諦めず、積み重ねることの力を、少しづつ伝えてあげたいと思う。そして今回、清元雁金の稽古も始まりました。ゆっくりした動きの中で、表現の深さというものを知りました。一歩先が見えてきた気がします。

2007/09/29

2007年09月29日 | 日本舞踊
先輩主催の会のお手伝いをしてきました。急遽のことで、ほとんど戦力にはなりませんでしたが、ウロウロと動き回ってきました。総勢ウン十名の皆さんが、ひとつひとつ丁寧に、楽しく舞台を努められました。これだけの人数をひとつにまとめあげたのはやはり師範の求心力。家元の存在感、照明音響緞帳進行着付けと、全て仲間が協力している心強さです。また来年も、きっと素敵な会になることでしょう(^-^)/。先輩のガンバリに刺激され、辛くてもアクションを起こすことだと心に刻み込みます。明日はやっとこ稽古。自分を空っぽにして、いっぱいいっぱい栄養を心に詰め込んで帰りたい。久々に大好きな仲間と一緒に踊れるのが楽しみです。


失って得られるもの

2007年09月14日 | 日本舞踊
 某芸術家のブログにて、たいへん興味深い記載を見つけました。

私も折に触れ思うことです。

踊りのために、人として大切な何かを、これまた訳の分からないものと
取引してしまったのではないか??

 踊りは人間修行であり、人として上等になることこそが芸の向上に繋がると
信じてやってきました。でも時に、踊りのため・芸のためと、人として大切な
普通のことを失ってきたようにも思います。


やっぱり失わなきゃならんのだろうか?というボヤキに、

失えばラクチンなんだよ。という答えもあり。

両方得ようとするから大変なんだよ。


それでもプロの端くれとして、自信の持てる自分で居続けなければいけません。


















踊る楽しみ 観る楽しみ

2007年09月07日 | 日本舞踊
 昨年の つくば薪踊り のビデオ。
約一年ぶりに掘り出してみてみる。

初心者も半玄人(笑)も入り混じって面白い。

家元の群舞の振り付けは絶品。
踊りの楽しさ、もう一度実感するために、たまに昔のビデオを見てみるのもいい。

群舞は観て面白い。上手下手関係なく面白い。
今年のこども教室では是非群舞を、と思いながらもかなり不安。

 6月に入門したお二人も、いよいよ新しい演目へ。
浴衣会には出演されなかった二人も、浴衣会の話がいろいろ出るなかで、
踊りに対する意気込みが少しづつ変わってきたように思います。
初めから一生懸命なお二人の稽古は私も楽しく、30分でくたくたです。
初舞台が楽しみです。





一歩一歩・・・

2007年09月01日 | 日本舞踊
 浴衣会が終わり、会の報告を家元にしたときのこと、
「一歩一歩ね・・」と言われた先生の言葉が印象的でした。

 自分達だけの初めての発表会。
夏の暑さ、稽古回数の少なさ、つくばの助っ人ゼロ、
子ども達の演目選び、遠方組の稽古・・・
もろもろ・・・初めて経験することがいっぱいありました。
本番2週間くらい前がストレスのピーク。

 気をもんだ舞台も、終わってみれば良いことしか残りません。
いざとなれば皆、一生懸命乗り越えます。

 暑い中送り迎えをしてくださった保護者の方々、
丸一日の稽古に付き合ってくれたり、子ども達のお世話をしてくれたkちゃん、
3回ほどの稽古で辛い時期を乗り越え、立派に踊りきったrさん、
出演しなかったお二人も、みなのお稽古に快くお付き合いくださいました。
ながながと愚痴に付き合ってくれた同士のkちゃんにも感謝です。

そして今回、be京都さんと出会ったことは大きな財産です。
何か新しいことが出来そうな予感がします。

 9月はなんとなくまったりとします。
そしてまた10月から文化庁委嘱事業、3月には成果の発表です。
浴衣会に続き、来年はまた”初めて”を企画中です。

”たゆまぬ努力” ”あきらめない心” 
実はこれは私自身への戒めの言葉です。
あきらめずにただ次だけを見て・・・。