「はじまりは日本舞踊」 

 美作流との出会いが人生をかえました。世界はあざやかに輝き、心は自由に、踊っている時間は本当の自分に戻れる気がします。

それぞれの想いで・・・

2006年09月29日 | 日本舞踊
 流派の通信を編集してくださっているT先輩から、先日 長唄「ほたる」で国立初舞台を踏んだ防人衆の感想文を送っていただきました。
 ある人は「殺される前に殺してやろう」、ある人は「命がけで国を守る」、踊りが踊れない分「目で演技を」・・・伝えたいひとつのメッセージについて、それぞれが自分の人生の中でイメージを膨らませる。だからこそ、あの防人の無骨さや荒々しさが際立ったんだろか、と思い返します。何年踊りを稽古してきても、いくら稽古を重ねても、かなわないもの。あるんだよな~。
 それでも、踊り手としての私達はそれだけではいけません。若者と娘の出会いのシーンがとても良かった、と言ってくれた方がいらっしゃったそう。あの作品の中で一番美しく、幻想的に魅せられるのは、あそこしかない。夢の世界が少しでも伝わったことは素直に喜びたい。そう言われるとなお、もっとやりようがなかったか・・・あそこはもっとこうしたほうが良かった・・・・などと思われます。
 千文ちゃんの成長や、防人衆との出会いのタイミング、もちろんあるけれど、
あともう少し、もう少しだけ成長した自分でもう一度、もう一度踊れたらな・・・。

お江戸万歳

2006年09月27日 | 日本舞踊
 新内「江戸は隅田」
今年の初舞会で踊ったビデオ、見ちゃいました・・・・
と、とまってないぃ~~~~~
止まらない芝居の説得力のないこと・・・
成長した証なのかどうだか。

でも、やっぱり新内はいいね~~~。江戸だよ江戸!!
童謡の稽古をしながら江戸の粋にあこがれる私なのでした・・・。



旅バトン

2006年09月24日 | 日本舞踊
舞台前に受け取っていたバトン・・・いざ!

Q1.今までに旅行したことのある場所を教えてください。

国内:新潟(おばあちゃんち)・伊勢志摩・京都・奈良・大阪・広島(修学旅行)
   東京・茨城(住んでた)・長野(実家)
   岩手・青森・秋田(学生時代に東北旅行)
   島根(プラス隠岐は大学の巡検)・山口・九州全土・北海道は札幌小樽
   現在関西圏を制覇しかけ、主に温泉地
    

海外:グアム・タイ(国王の魅力にとり付かれるが、今は危険です!!)
      

Q2.その中で、一番よかったところはどこですか?

  タイ(遺跡が最高。仏教文化の香りがたまらん。スズキムネオが有名人らしい)

Q3.もう一度必ず行きたいところはありますか。

 冬の北海道

Q4.旅で起きたびっくりどっきりハプニングを教えて下さい。
  
 タイの空港で泊まるホテルのスペルを間違えて、係りの人に説明するのが大変だったこと。結局お咎め無しだった。骨折り損。帰りの香港乗換えで、我慢できずにトイレに行ったら、中国人の空港スタッフさんにどやしあげられたこと。こわかった。

Q5.これからいってみたいところはどこですか?

  皇帝ペンギンが見てみたい。(映画の影響)
 

Q6.一緒に旅をしたい人にメッセージをどうぞ 。

  もう少しスケジュールを緩くしてください・・・ハードです。


Q7.旅バトンを5人のひとにまわしてください

  ご自由にお持ち帰りくださいませ。

次はこれ

2006年09月24日 | 日本舞踊
 来週から「日本舞踊こども教室」が始まります。
参加申し込みもぼちぼち・・・無事開講できそうです。

お扇子・テキスト・テープの準備や参加者へのお知らせなど、かなり楽しんでやっています。
明日はkちゃんと一緒に、お稽古ノートを買いに行きます。

京都に越してきたのが昨年の9月半ば。
少ないながらも京都にも知り合いができ、素敵な仲間にも恵まれこうして前進できることに感謝です。

終わらなかったドラマ・・・

2006年09月20日 | 日本舞踊
 無事幕が上がった 長唄「ほたる」
沢山の方が手を差し伸べてくださった、大好きな仲間たちとの夢の舞台。


「舞台の魔物に嫉妬されただけ」相方からのメール。そうかもしれない。
またいつの日か、全てを味方につけて舞台に立てる日が、来ますように。

 舞台前夜、相方さまと二人、一つ一つの動きを確認しながら最後の稽古。
大丈夫これでいける、初めて思えた時間でもありました。
本番も、落ち着いて丁寧に、今の自分達の持てる力は出し切れた。
これだけは納得のいくものでした。

 舞台後の楽屋の廊下、相方さまが「男性ではないですよね??女性の方ですよね??」とたずねられた時、二人して喜びました。本物の(笑)男性に混じって、
男性を演じることの難しさ、その精神的・肉体的な辛さは痛いほど伝わっていましたから。鬘をつけてお化粧をした”我が夫”は本番際立っていました。大切なものを守りたいという気持ち、十分伝わっていたと思います。
そして極めつけは初めて鬘をかぶった千文ちゃんの愛らしさ。
これには誰一人かないません。そして自然な演技にも。
 村娘、防人、そして私たち3人の家族。絶妙なタイミングで、ひとつの夢の世界を作り上げる縁に恵まれました。
また次へ、ドラマは続きます。

「ほたる」に関わってくださった大勢の方々に感謝。
ありがとうございました。











残されたものの

2006年09月08日 | 日本舞踊
 愛する夫を戦いに奪われ、残された母子。
それでもなんとか生き抜かねばならぬ。
母を支えるのは、たった一人の愛娘。母の目に、未来は見えただろうか?

夢も、希望も、未来も、奪い去る。
愛するものを失った悲しみや絶望だけでなく、
それでも生き続けなければならない、残された者達の苦悩
私で伝えられるのか?
幸せに生きてきた私に、伝えられるのか・・・









稽古がしたいの巻

2006年09月07日 | 日本舞踊
 今日は舞台に向けて一人稽古。急いで家を出てきたら、携帯電話を置いてきた。
師匠宅に公衆電話から電話をすると、「公衆電話なの???」と驚かれ・・・。
公衆電話を使ったの、何年ぶりだろ。最後の”がちゃん”がなんともレトロ。
10円玉を積み上げて、師匠からの喝を受けます。

 音を聞きながら、相方の呼吸を思い出しながら、舞台の大きさをはかりながら、
一人でも、音楽がかかると体が動き出す。
どうしたらいいか分からなくても、私はやっぱり踊りが好きだ。

師匠だったら、どこをどう見る?
相方は、千文ちゃんは、どう動く??
私のまわりには、みんながいた。
防人も、村娘も、そして師匠の真剣な表情。
それぞれ心を持って、一生懸命踊ってる。

やるしかない、やるしかない、やるしかない。
繰り返したら力がわいてきた。

「今までの人生を全部かけて踊ろう」そう言ったら相方が
「全部かけても足りないかも」。
29年、それでもやるしかない。











いよいよ・・・

2006年09月04日 | 日本舞踊
 いよいよ舞台が迫ってきました。
田舎の両親と兄がはるばる(信州と香川より上京・・・)観に来てくれることになりそうで・・・。
大学に就職した兄はなんと夏休み中だそうで、嬉しいやら怖いやら。
昨年の群舞の鷺を目撃(笑)した父は、
「みんなで出た方が面白いもんな。その他大勢だし。」
はい。頑張りますよ。

にわかに緊張感が高まりました。

 今日でお稽古4ヶ月目に入ったkちゃん、今日から新しい踊りに入りました。
前回までの演目も復習しつつ、藤娘から菖蒲売りに変身です。
お稽古ってすごいな~、踊りの力ってすごいな~。
仲間と一緒に見る夢は、たった一人で見る夢の何倍も大きいんだなァ