milkyway‥☆‥☆∵☆∵

心に通り過ぎるたくさんの思い
あなたにも どうか、届きますように…

2005-04-01 18:45:18 | 
沈丁花の香り…すみれの花…
今日は満開のモクレンを見つけました。
桜の枝も濃いピンク色に染まってきました。
春が微笑んでいます。
なんだか、気持ちまで優しくなります。
素敵な贈り物…
いつも、ありがとう。

ファントムの哀しみ

2005-04-01 00:29:30 | 
「オペラ座の怪人」
見終わっている人の方が多いかと思いますが、
私なりに感じたことを書いてみます。

映像がすごかったですね。
冒頭のシーンから「オペラ座」の世界へ引き込まれました。
そして、声の素晴らしさ。
クリスティーヌの歌声を聞いた時には鳥肌がたちました。
舞台では大好きなサラ・ブライトマンの役だったとか。
ファントムの魂の叫びのような歌声にも心が熱くなりました。

何度も映画化、舞台化され、
それぞれの解釈の仕方、どこに焦点を当てるかで全く別の物語となるお話。
誰に注目するかで観た人、それぞれの感じ方も違うかもしれません。

私は映画の途中から、涙が溢れてとまりませんでした。

ファントム=怪人は、素晴らしい才能に恵まれながら
自分自身を愛することも受け入れることもできません。
人を憎みながら、自分自身をも激しく憎んでいます。
社会に絶望し、孤独だけを友として生きてきたファントム。
痛いくらい愛を求め、ありのままの自分を受け入れてほしいと願いながら
威嚇する。拒絶されることを恐れながら、怒りをぶつける。
人として存在することすら認められず、誰からも愛されたことのない彼が、
どうして自分を愛し、人を愛することができるでしょうか。
彼の魂の叫びに、心が震えました。

「愛は行動である。ただ心で思うだけでは伝わらない。」
という言葉を聞いたことがあります。
クリスティーナの心からの愛の行為で、
ファントムの魂は初めて救われたと感じました。

最後にファントムの孤独を歌った歌が、流れました。
その歌詞を見て、又、涙が…。
この世界には、どれほどのファントムがいるのでしょう。
絶望と孤独に震えながら、自分を受け入れてほしいと
悲しい叫び声をあげている人達が…。
水谷先生や義家先生が話す子ども達とも重なりました。
決して、遠い過去の話ではありません。
ファントムは、今も生きている…。
映画の素晴らしさとは別に、そのことが胸に痛みとして残っています。