随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

群馬出張

2005-12-16 21:01:43 | 仕事・ひと

私の勤める会社では、イベント用の衣装として、高校の吹奏楽部向けに、カラーブレザーを販売してます。本日は、インターネットがご縁で取引をすることになった、群馬県のある高校の吹奏楽部におじゃましました。

今までは、メール・電話での打ち合わせや、サンプル品をトラック便で輸送している段階でしたので、お客様との「距離」を意識することはあまりなかったのですが、衣料品ともなると、「サイズ」が問題になってきます。高校3年間、晴れ舞台で着る衣装だけに、きっちりフィットするサイズのものを提供する必要があります。しかしブレザーは、男性だと、3号から8号まで、そしてA体・AB体・B体・E体とあるため、どのサイズが良いのかは、実際に試着しないとわかりません。そんなわけで、見積もりやサンプル確認、カラーの選定などはメールとトラック便で順調に進んだのですが、いざサイズ選定という段では、やはり私たちが高校におじゃまして、吹奏楽部員のみなさん全員分のサイズを測定する必要があります。松本から三才山トンネルを超えて高速にのり、群馬県のその学校まで約3時間弱。群馬県は隣県ですが、それでもこれだけ遠いのだと実感しました。

サイズ測定といっても、それほど複雑なことをするわけではなく、とにかく全サイズのブレザーを持参し、一人ずつ着てもらい、適当なサイズを選定するのと、袖丈などをどれだけ伸ばせば良いかを測る、という手順になります。吹奏楽の方は、常に楽器を持ち上げているため、袖丈を長めにする必要があります。ただ、吹奏楽部員全員のサイズ測定ですから、時間がかかります。それに、高校生ですから、授業が終わった後におじゃまし、近頃の物騒な世の中ですから、あまり遅くならない時間までにサイズ測定を終わらせなくてはなりません。

このサイズ測定を効率的に行うためには、生徒を一目見て、最適なサイズのブレザーを選び出さなくてはなりません。サイズが合わないと、もう一つ上のサイズにするか、同サイズでゆったり目のものにするか、何度も着せたり脱がしたりとなり、時間ばかりかかってしまいます。また、その生徒の担当する楽器によって、最適な肩幅や袖の長さが違ってくるので注意が必要です。実際にひとりひとりサイズ測定をしてみると、なかなかぴたりとサイズが決まる、という訳にはいかず、冷や汗をかき通しでした。サイズ測定をしながら、部員のみなさんひとりひとりを見ていると、みな清々しくて真面目な方々ばかり、私が吹奏楽出身であり、「吹奏楽やる人に悪い人はいない」と思っている部分を差し引いても好感が持てました。ぜひ当社のカラーブレザーでキメて、演奏会でも活躍して欲しいと思います。1時間30分ほどでサイズ測定を終え、再び松本に戻ったのが20時すぎでした。

私の見てきた範囲内では、最近の高校の吹奏楽部は、ほとんどが女性部員、というのが特徴です。こちらの高校でも男性部員が2名と女性部員が40数名という比率であり、今やチューバやユーフォニュームなどの大きな金管楽器や握力が要求されるストリングバス(コントラバス)も女性部員(しかもわりと小柄な)が担当しています。私が吹奏楽をやっていた頃とは、ユニフォームもしかりですが、大分様子が変わってきました。学園祭やコンクールなどで演奏も聴いてみたいと思います。