随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

刺繍屋さんとプリント屋さん

2005-12-08 20:16:17 | 仕事・ひと

私の勤める会社は、制服や作業服、イベント衣料などを製造・販売していますが、作業服やスタッフジャンパーなどに、会社名やロゴなどを刺繍・プリントすることが多く、刺繍屋さんとプリント屋さんとのおつきあいは欠かせなくなっています。しかも最近では、オリジナルのロゴなどを刺繍・プリントし、会社やグループなどの個性を重視するようになってきています。当社としても、定番商品のユニフォームよりは、付加価値をつけた商品の方が、お客様にも喜んでいただけることから、プリント・刺繍などをお薦めしています。

先日は、昔からおつきあいのある刺繍屋さんにおじゃましました。刺繍の世界でもコンピューター化が進んでおり、アウトプットが刺繍というだけで、仕事の内容はCGデザイナーと変わりません。昔は高度なデザインのロゴなどは、専門の業者に型の作成を依頼していましたが、今では刺繍ソフトも高機能化しており、スキャナを併用すれば、どんなデザインの刺繍でも簡単に作れるようになっています。、また、刺繍ミシンの方も4枚同時に刺繍できるミシンや、帽子専用の刺繍ミシンなども見せてもらいました。技術の進歩は早いし、刺繍ソフトのマニュアルは分厚いのですが、それでも日々勉強して、常に新しい技術を採り入れているのには感心しました。刺繍屋さんも「職人」であり、長年の経験やその経験に基づく技術がありながら高い技術が要求される

本日は、新しくおつきあいすることになったプリント屋さんに、挨拶も兼ねておじゃましました。こちらもパソコンやスキャナ、大型の布用プリンタなどのハイテク機器が並んでおり、かたや昔ながらのシルクスクリーンもあり、といった感じでした。Tシャツや、ブルゾン、幟旗や看板など、さまざまな素材へのプリントができるようで、それぞれの作業場を見せていただきました。こちらも昔ながらの経験や技術と、最新のIT技術がほどよい調和が感じられました。刺繍屋さんにしろ、プリント屋さんにしろ、いわゆる昔ながらの「職人」というイメージが強かったのですが、実際にお会いし、仕事場を見せていただくと、今まで抱いていた「職人」のイメージが少し変わってきました。

今では、自社で何もかもやる、というのは時代遅れのようで、アウトソーシングしたり、複数の企業が得意分野を持ち寄って、ジョイントでやる、というのが一般的です。そのため、提供する商品のバリエーションを広げるためには、自社の得意分野を明確にすることと同時に、信頼できる取引先を数多く開拓することの重要さを痛感しました。