言葉というのは本当に難しい。それは言葉が個々の文化の上に成立しているからである。「We」のように簡単な単語の使い方ひとつに、その文化の違いを感ずる。学校で習った英語では、Weは「私たち」であって、それ以上の説明は一切ない。日本語的に「私たち」というと暗黙のうちの「全体」という意識が存在し、これは皆に受け入れられていること、というような理解が自然に生まれる。例えば、何かの同好会の会員の一人が「私たちはあなたが会長に最適と思っています。」とメールを誰かにすると、同好会員全員が賛成であるかの印象を受ける。ところが、こちらで「We think that you are the best candidate for our president.」とメールで書くと、受け取った人は十中八九「Who are "we"?」と聞き返す。すなわち、英語では、説明がはっきりない限り「We」という言葉は、明瞭でないのだ。個人の意見を尊重する基盤がある社会では、当然のことといえる。そこで、英語では「John, Mary, Mark, and I think that ....」ということになる。もしくは、「We (John, Mary, Mark, and myself) think that ....」と注釈をつけてもよいが、まわりくどく聞こえる。このことは「They」についてもほぼ同じであるが、こちらの方が日本的な曖昧さをより含んでいるように思う。このあたりに注意して「We」を使うとよいと思う。
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文化と言語、興味深いお話ですね。
私は以前、トロントに遊びにいったことがあります。
年末から年始にかけてだったので、とにかく寒かったのなんの
トロントでお坊さんをしている方のお宅にお邪魔していたのですが、日系人の方達の生活にふれる事ができて楽しく過ごす事ができました。
トロント大学も 覗きに行きました
広くて奇麗で、いいところですね。リスがいたりして。
(トロント自体が、全体的に広くて奇麗だという印象をうけました。)
日系2世、3世になると日本語が古く(?)、「ひもじい」という表現をよく使う人がいました。「ああ、そんなひもじい時代に渡加された方の子孫なんだな」としみじみ思ったのでした
すみません、長くなりました。
またおじゃまいたします。
your experience about English.
Looking forward to next topic! (^O^)/