やさしい訴え

『やさしい訴え』　小川洋子　読了

～夫から逃れ、山あいの別荘に隠れ住む「わたし」が出会った二人。
チェンバロ作りの男とその女弟子。
深い森に『やさしい訴え』のひそやかな音色が流れる。
挫折したピアニスト、醜いかたちで恋人を奪われた女、
不実な夫に苦しむ人妻、三者の不思議な関係が織りなす、
かぎりなくやさしく、ときに残酷な愛の物語。～

確かに“愛”の物語
最初は気付かなくとも
時間や空間を共にすることで
それが“愛”だと
気付く　いや、もしかしたら
錯覚する　ことはよくあることで

～わたしはまだ彼らのことを何も知らず、
曲の題名も知らず、
自分がこれから恋をすることも知らなかった。～

共感か反感か何なのかはわからないけれど
心の真ん中の方がそわそわと揺さぶられたんだ


本当の愛って　なんだ？


それにしても
金曜の晩のワインと小説
なんともぜいたくな時間ですこと