直江実樹 naoe-miki / Radio Perfomer 's Blog

短波ラジオ奏者直江実樹のライブスケジュール活動報告等のブログ

着地点

2006-04-15 11:05:47 | Weblog
久々読書はマルケス「予告された殺人の記録」。
いきなりのマルケス文体に圧倒。
ディテールのどうでもいいようなカットアップ感に記憶の蒙昧さと反復に酔う。

ここのところというより、10年ちょい前から、何だか、煮え切らない。何だか即物的な回答ばかりが目の前を通り過ぎる。
小心だから、ついこちらも焦ってしまう。
他人の焦りが自分の嫉妬のように空回りを繰り返す。

『着地点』、連れとそれについての話を、マルケスについての会話から、転じた時に、何だか少し方向性が見えた。

何の?
何のかは、わからない、私の生理的な志向性かもだ。

「着地点」を求めすぎているというか、着地点が無いと不安であるかのように、行動思考志向するような、何か。
私もライヴをするようになってから、何らかの回答を求められる。
言葉に出来るわけはない、全ては錯誤。でも、信じている。

でも、「着地点」は仮想するものではない。

もちろん、何もイメージしないわけではない。

葛藤。

マルケスのこの最初から空を飛んでいるような、突き抜けた感じはどうなのだろう?
憧れる。

「着地点」など、どうでもいいからだ。

ひとつの終わり、結びがくるから、物語は完結するのだが、イメージは反芻され続ける。

マルケスでホッとして、他では何だか煮えきらぬ何か。

「みんな、着地点が欲しいから、空を飛んでいるフリをしているだけだ」
と連れが答えてくれた。

だから、誰も墜落しないのか。

「着地点」のために、何かを創り出すことはもう辞めよう。

そらとぼう。

老いた天使の羽根つけよう。
コメント (2)
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