2005/06/14 謹成祝花solo at 高円寺20000V

ライヴハウスの謹成祝花

ペンギンハウスでも無善寺でも彼女のパフォーマンスを見てはいますが、いわゆるステージと馬鹿でかいPAのある音も轟音のライヴハウスでのパフォーマンス。
対バン、パンクバンド。とはいえ、当日見たバンドは、ブラッドサースティーズブッチャーズ的なオルタナさとハードロックな要素が合体した緩めなテンポの轟音バンドだった。
対バン形式の謹成祝花のあり様のスリル。
初めて私の文章で彼女を知る人にはわからないのかもしれないのでご説明すると、彼女は舞踏家。
舞踏家ではあるが、彼女のライヴパフォーマンスが空間に浮き立つのは、多分に呼吸と空間の奏でるノイズがリズムと反響を刻む、彼女の佇む世界そのものだ。

3月の無善寺で登場したマイクマルチエフェクター、昨年末から登場のハイハット。縦横無尽というより、そのハイハットを中心に慈しむように、弧を司る暴力的な雅を、三次元に刻む。振り回すマイク、反響音をエフェクトで増幅の螺旋を、狂気の渦を、ミニマルな断層が脳天に踏みつける。
ひれ伏すべく波動。耳に残るイメージの残像。更に、声、声、声。衣擦れにノイズ＋捻り出される脆弱なる叫び、その配置。影が分離していく。
未整理な部分が今後どう幾重にもグラデーションを重ねるその音のラインを、どう位置どっていくのか、楽しみです。

彼女が音楽と言い切る、そのものがそこにある。

ライヴハウスはライヴハウスとして機能したまま、彼女の場として、空気の渦を巻く。

11月20日、電脳ショックボーイズは彼女と戦い、そして交わる、一緒になる。

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