直江実樹 naoe-miki / Radio Perfomer 's Blog

短波ラジオ奏者直江実樹のライブスケジュール活動報告等のブログ

2006-03-28 12:25:34 | Weblog
櫻の森の満開の下なら、いいのに

山桜が好きだ。
詳しくは何という名前の種類かは知らない。

中央線を、富士急行線を行くと、山肌の稜線を彩る緑を切り取るように車窓から見える、ソメイヨシノのような淡いピンクと混ざってある、白く強く匂い立つ、幾本かのせり出した樹々の花の色。

うつろう、甘美で薄命なその強さに、幻視する。

色彩の曠野を、確信する。

狂気が湧き立つのだ、想像を駆り立てる、夢でなく、悪夢でなく、白日夢でなく、現実で感じ取る、アシッドな現実感。
アシッドというには、幽玄で、想像を掻き立てる、そこに文学性が潜んでいる。

恐怖、いや畏怖というべき原初的な美しさに、囚われた私に、坂口安吾の小説は、現実だった。

その寓話的に語られる、宙空にあるような酩酊した空間性は、まさに逢魔が時にて、時制やら、肉体やらが、浮遊して、恐怖を点火して、膨張する。

愛情や欲情の、憐憫やら恍惚は、そこにあってそこにないからこそ、その風情を打ち砕くように激情する。

昔、山梨に住んでいる時に、住んでいる山を登ると、そこに山つつじが咲いていた。その枝ぶりの荒々しさは、青い空に聳えていた。生命に満ちていた。

色彩に埋もれ我を失う感覚が、恐怖を超えた悦楽を求め誘うからだ。

山桜の淡く際立つ、明確な色彩の匂いに「音」を委ねたい。

櫻の森の満開の下なら、いいのに。

ハレ的に花に対峙するのはその枢密な魅力への畏怖だ。
ごまかしのために、飲んで騒ぐもんでは無い。

脱ブルーシート。
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告知:明日なんです。

2006-03-28 00:33:34 | Weblog
ホーメイ発表会

アラヤビジャナでの活動や医療機器や照明機器などを用いてテクノロジーによる身体拡張をコンセプトにした作品などで知られるアーティストであり、世界的に見ても最もラディカルなホーメイ歌手の一人である山川冬樹さんのホーメイワークショップ特訓コースに、電脳相方、terraD/Aくんが通っています。(terraD/Aくんはもともと、白州のアートキャンプでの巻上公一ホーメイワークショップで産湯を使い、自己流でホーメイを究めて参りました。)

その成果を試す発表会が3/28火曜日、19時から青山ブックセンターで行われます。

全員の合唱と各自のソロがあり、terraD/Aくんも発表やります。
私は短波ラジオで音をつけさせていただくことになりました。

■2006年3月28日(火)19:00~(18:45開場)
■会場:青山ブックセンター本店内・A空間(エースペース)
■ご参加無料
■ご参加方法:ご参加自由
■お問い合わせ電話:03-5485-5511

1月より始まりました「ホーメイワークショップ特訓クラス」
受講生15名による発表会を行います。

講師の山川冬樹さんによるホーメイのレクチャー、
パフォーマンスも行います。

ご自由にご参加いただけますので、ホーメイを聴いてみたい、
やってみたいという方是非御来店下さい!
※会場スペースに限りがございます。
入場制限させていただく場合がございます。
ご了承下さい。
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チャンスは今夜

2006-03-25 08:42:55 | Weblog
今夜はこのパーティ、行って来ます。



敢えて、勇み足な賛辞を送ります。



in the midnight hour

今宵、寛ぎアジテートに身を委ね、分ち合う、貴方が目撃者で証言者で共犯者で、何より全ての表現者である。

気付くだろう、そこにある強烈な意志。
言葉さえ雲散霧消する、GROOVEのひとつひてつのパノラマが都市の風化さえ寄せ付けぬ、人心の力強さと甘やかなるメロウな音階と響きのたおやかさにより、肉体の反応が、分泌する何かを、感受しよう。鋭敏で的確なるNASTY、そして、GHETTOなる調べの宙空。

それが生活なんである。

考え、知り、好奇に活き、ストラグルし、立ち止まって、hype‐holicからは逃れ、楽しむ。

欲を得ることで、我を知り愉悦せよ、解き放て

KLFはムー大陸を、ディープスロートXは、今宵何を仕掛けるか?
見る前も、そして、感じた瞬間から跳べ。

私たちには左手も右手もある。



以下、今夜。

■■■deepthroatX presents 「needle to the groove」■■■
3・25 23:00~ ¥1500(W1/D) @forth floor(吉祥寺)

「NEEDLE to the GROOVE」はMULTITUDE(★)とパーティーピープルがSWAPするパーティーを目指します。
極太のブラック・グルーヴとチープな8bit・エレクトロ・サウンド!!!!!
3/25はFORTH FLOORがゲットー・スペースと化す!!!!!

<LIVE>

DeepThroat X

ナスティ・ゲットー・ブレイクス・トリオ。映画「ディープ・スロート」とパブリックエネミーのDJ、ターミネーターXから命名。銭湯的階級代表。『家賃の目安は0円』すべての曲を神軍平等兵、故・奥崎謙三に捧ぐ。メンバーはBODYCONCIOUS A.K.A terraD/A(電脳ショックボーイズ)、MIDDLE FINGER、Dr.pulseの三人。 FREE MICHAEL!!!!!!

82 ECHOES

オリジナルファミコン マスターズによるファミコン再生プロジェクト、82ECHOES。
2台のゲーム機による瞬間即興インスタントLIVEは、見る者の目を疑わせる。「え!? ゲームやってるだけじゃないの……!?」

<CLOTH>

RLL=Radical Left Laughter

市場によって無数のコードが張り巡らされたスペースにわれわれは生きている。その情報管制に飼い馴らされたブランドの制空権に、RLLはスクランブルをかける。観客が反射的快楽を浴びている管理空間に、アナーキーな記号をBombする。そして終わらないゲームプレーヤー(君のことだ!)を横目に、スキャニング・マフィアRLLは裏世界alternativeに漂泊する。疎外され続ける消費抑留者を解放し歓喜を喚起させる詩的テロル。日常という戦場から奪取したわれわれのテリトリー(一時的自律空間)で今、祝祭とダンスは始まった!われわれは「過激にして愛嬌あり」の宮武外骨イズムを正統に継承する日本流カルチャー・ジャミング集団である。MixTapeが持つ自由と創造性をTシャツに転化する「wearable idea」(着る思想)というコンセプトに精神の交換贈与(ポトラッチ)を目指す。小難しい思想書なんて読んで理論武装してる場合じゃない。思想は汗と一緒に地肌で吸収せよ! RLLの運動着こそが都市のゲリラ戦を生き抜く戦闘服なのだ!
<<当日出店あります>>

<DJ>

BODY CONCIOUS A.K.A terraD/A(電脳ショックボーイズ)
Dr.pulse
MIDDLE FINGER(anti PSE action!)
taiben
HIKO(daikongiri)
ayameme

(★)近年イタリアの思想家・革命家アントニオ・ネグリが新たなる歴史の「変革主体」として位置づけたことで知られている。ネグリとマイケル・ハートによる『<帝国>』および彼らの諸著作では、「主体の多様性」、「絶対的に差異化された集合体」「欲望を表現し、世界を変えようとする装置を体現するもの」などの意味を含む。

@forth floor(吉祥寺)
180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-5 炭屋ビル4F 0422-46-2106
http://fourthfloor.sub.jp/


「needle to the groove」告知site 
http://www.k5.dion.ne.jp/~nkmu_ra/DTX/



全ての、全てと、全てを剥奪されて、私はラッキー
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anti PSE action!!

2006-03-15 07:16:27 | Weblog
ヴィンテージ=価値

そんな下らない、基準を国家に決められてたまるか!

話す余地はもう、無いのだと思います。

PSE法というより、そこにある価値判断基準の全てに、

反対いたします。

これにより、もっと下らない、国家の犯罪的なことについて、語らなければならなくなった。

選択したわけである。

表明という事はそういうことです。

anti PSE action!!
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ホテルルワンダ

2006-03-12 09:14:53 | Weblog
川崎チッタではおととい金曜が最終の為か、最終上映の回は、ほぼ満席。
ルワンダの上映については、mixiのコミュニティサイトという力がある作用をもたらしてもいる。
(今はPSEについて、ACTIONが継続している)

私もルワンダ上映嘆願に署名をした。理由は「ホテルルワンダ」がどうしても観たいというよりは、何らかの理由で上映されない映画が存在することを知ってしまったからである。
商業作として製作もされ、評価も受け、有名な役者も出ていれば、興行的にもまずまず。だのに、上映されないという事は?
そんな国には、ジャーナリズムも、文化も存在しない。
情報とはそういうことである。

ルワンダ大虐殺については、90年代にアフリカで大虐殺があったというニュースを知っていた程度に思う。確か、隣国ウガンダと勘違いし、ウガンダでまた、今頃。と、感じたことを覚えている。地理には疎い方ではないので、ウガンダ、タンザニア、ケニア辺りの地図は頭に入っていたし、ルワンダという国も知ってはいたのだが、茫漠としていた。

監督が「父の祈りを」の脚本を書いた人でした、政治犯の冤罪を晴らす話で、ダニエルデイルイス主演の感涙実話映画でしたが、これこの人のことだったんだなあ。その脚本家の監督が「JFK」「7月4日に生まれて」「プラトーン」のプロデューサーと組んだとなれば、至極当然な題材。

虐殺の狂騒を描いているわけではない。民族対立の中、ホテルを守りつつ、そこに避難できた1200人余りの人々を救った一人の男の視点からの物語である。

一旦、和解したと見せかけてから、反乱軍が大統領を暗殺、民族対立のフツ族の民兵が、ツチ族を殺戮していく。
国連平和維持軍が駐留していたが、少数を残し、撤退。
ここから物語そのものが動き出す。

オリバーストーン監督の「サルバドル」で、最後にサルバドルを脱け出すジャーナリストの話があった(これ「キリングフィールド」と同じ人の話ですよね)が、「ホテルルワンダ」はその後の残された人々の話である。

事実を余り知らずに情報を有していることの、無責任なファンタジーの在り方を突きつけてくる。主人公は、目の前にある殺戮から、逃げ出すために必死に行動する。家族さえ、という行動は、だんだんとその人数を増やさざるを得なくなる。
残酷なまでの現実の突きつけ方は、「父の祈りを」を彷彿とさせる。動き出してから先は、観る側も不安と恐怖を抱えつつ、無事を祈るのみだ。
祈りしか届かない中での、必死の行動を、ほんの少しの勇気を持つささやかな愛情を持って、しっかりと見せる。虐殺する側も、反乱軍の将軍すらも、隣人的である、主人公の位置と死の転がってる感覚が、より鮮明で日常的で怖い。
そこに、近年の民族対立と国連軍の在り方も見えてもくる。ユーゴやコンゴもこうだったのだろうか。
ある意味、その臨場感はダイハード的(まあ、商業作品として見せるような欧米的な作りではあるのだ)でもあるが、敵がはっきりしているのではない、集団の意思である、より強固で残酷である。単なる「暴力」ではなく「殺戮」なのである。当初、「虐殺」と認定されなかったものが100万人の死者を出す、民族を根絶やしにする為に、女子供も殺す、それが、正義だったりするのだ。

映像的といえる作品ではない、が、ストーリー(事件をあまり知らない人間にとってみれば、これは現実)に鷲掴みにされていく、教会から神父やシスターが孤児を連れて、国連軍がルワンダに滞在する外国人のみを救出する所へ、やってくるシーンなど、涙無しには見れない。
ファンタジーでは無くパワーを感じる。結局、主義主張を語る作品ではなく、事実のあり方を見せようという映画ではあるが、見応えがある。

渡辺哲にしか見えないニックノルティがジョンウェインになれない惨めそうな表情で語る言葉「ニガー以下のアフリカ人」。
主人公が妻に「You Must Jump」と言わねばならぬ状況。
それを体感する映画である。助かるということを。
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訃報

2006-03-04 09:53:08 | Weblog
昨晩は、連れと外食、家に着いてガクッと寝てしまった。ここんとこ、仕事が遅いのもあるが、毎年、この時期、睡眠に対して、調子が悪いせいもあるのかも、春はとにかく起きれない。

もう一昨日になるが、久世光彦氏が急死した。

4月1日のライヴ告知があったので、すぐには書かなかったが、かなりショック。

ここ最近の文筆業もあるかもだが、私にとって、彼はTVドラマの演出家。憧れのスター的存在としての。

「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー」「ムー一族」といった一連のTBS水曜劇場はもちろん、向田邦子もの。

実は最近、あの「悪魔のようなあいつ」も彼演出だったと知った。
その年、沢田研二が「時の過ぎ行くままに」でレコード大賞を取れなくて、悔しくて泣きそうになった子供の私でした。篠ヒロコ(当時はこの表記だったはず)の全裸の後姿が綺麗だった。荒木一郎を長い間、志村けんのお兄さんだと思っていたなあ。

物心つくかつかないかぐらいから、私は彼のドラマをTVに齧り付いてみていた。毎週楽しみに待ち侘びていたもんだ。

まだ、夕方になると帰宅し、家族揃って食卓を囲み、テレビを見て、なんていう生活が当たり前で、テレビそのものが娯楽であった時代である。
彼の斬新、かつ新しいもの好きでいて、ドメスティックでもある感覚は、粋なインテリ然としていて、好きだった。彼は貧乏ではないだろうが、そうしたものに敬意を払ってるような気もした。似非貧乏を振りかざすような貧相な奴らとは違う。近年は画一化されていたが、80年代中盤以降は、彼はそうした旗手的存在というか、新しさを提供する時代を作る人では無かったのだから、仕方が無い。時の流れとはそういうものだ。ただ、関西のお笑いは苦手みたいでしたね。
昭和元禄(そういえば「昭和元禄ハレンチ節」なんて牧伸二、立川談志主演の映画があったなあ、関係ないけど)から、エログロナンセンス、アングラ、ヒッピー、シラケ世代、そういう60~70年代の全てが詰まっていた。

まともに大学出てたら、一番就職したかったところが、彼のKANOXだった(まあ、無理だったろうけど)。もう固定したかのような俳優選びが、好きだった。出てる役者三人も並べれば、彼の作品だと判る。最近だと、清水美砂、小泉今日子、小林薫、岸恵子、加藤治子、いしだあゆみ、田畑智子、田中裕子、宮沢りえ、黒柳徹子(ナレーション)あたり?。

近年の向田邦子スペシャルドラマにしても、さりげなく、毎回近く四谷シモンが出ていたし、町蔵も出たし、誰だこの横尾忠則と蛭子さんを足したよう人は?と思ったら石堂淑朗だったり(そういえば、「絞死刑」で役者やってたものなあ)。
渡辺えり子を中学生に、花房徹、イッセー尾形の兄を持つたけしのドラマも彼だし、タモリと李礼仙が夫婦役で中国人ての京マチ子のドラマも彼。タモリが浅野温子(郷ひろみの妹役)を「あさのおんこさ~んっ」て追いかけるシーンは今でも思い出して笑うなあ。「谷口六三商店」(これはもうあんまり面白くなくて辛かったけれども)での荒井注がインド人なんて反則技もあった。
近田春夫を知ったのはムー一族のトイレの中だし、横尾忠則の画もそう。
テレビの訃報でタイアップでヒット曲を飛ばした先駆けと言っていたが、劇中でいきなり歌いだす、彼の方法と最近のただ流れているだけのものを一緒にするのはやめて欲しいなあ。その中では、日吉ミミの回文の唄が好きでしたね。「世の中馬鹿なのよ」というやつ、何故かテロップが出る。

でも、やっぱり細川俊之とたこ八郎の一条家の使いコンビかなあ。
振り返って頭をはたく細川俊之がとにかくおかしい。

私の感覚の何%かは彼の影響であることは間違いのない大切な偶像でした。

合掌。
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4/1(sat.)<エイプリルフール!!>電脳ショックライヴ!

2006-03-02 23:48:09 | Weblog
"ウズマキナイト"

at 青山ever

HP:http://www.ever-site.com
住所:港区南青山6-2-9 KY-NYKビル B1/B2
tel:03-5774-1380
(青山骨董通り、PapasCafe対面)

23:00/START

1500YEN

[Live]
電脳ショックボーイズ
→http://type123.moo.jp/denn_top
NATA
→http://www.nata-web.com

[DJs]
CODE E aka EBZ
TAKE
THE BOYS
conomark
DJ SAGARAXX
HIKO

[Lounge DJs]
SINN
KEN HIDAKA

[Visual]
SOU SWIRL
UZU
UZU FAMILY
SAKKAKU
GENKAKU

info→http://uzu-family.com/

春から、ぶちかまし!
凄い面子で深夜を迷走、瞑想、また瞑走!
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