
寂連法師
村雨の露もまだひぬ真木の葉に
霧立ちのぼる秋の夕暮れ
真木は、杉・檜などの常緑樹の美称。
「秋の夕暮れ」を好んで謳ったので定家・西行と並んで「三夕の和歌」と称された。
同じ新古今の調べでも西行だけが孤独で自分自身の「秋の夕暮れ」を見つめている。
さびしさはその色としもなかりけり
槙立つ山の秋の夕暮れ 寂連
心なき身にもあはれは知られけり
鴫たつ沢の秋の夕暮れ 西行
見わたせば花も紅葉もなかりけり
浦の苫屋の秋の夕暮れ 定家
村雨の露もまだひぬ真木の葉に
霧立ちのぼる秋の夕暮れ
真木は、杉・檜などの常緑樹の美称。
「秋の夕暮れ」を好んで謳ったので定家・西行と並んで「三夕の和歌」と称された。
同じ新古今の調べでも西行だけが孤独で自分自身の「秋の夕暮れ」を見つめている。
さびしさはその色としもなかりけり
槙立つ山の秋の夕暮れ 寂連
心なき身にもあはれは知られけり
鴫たつ沢の秋の夕暮れ 西行
見わたせば花も紅葉もなかりけり
浦の苫屋の秋の夕暮れ 定家