枕草子二
2009年02月19日 | 書

日入りはてて
風のおと蟲のねなど、いとあわれなり。
冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。
霜などのいと白く、又さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして
炭もて渡るも、いとつきづきし。ひるになりて
ぬるくゆるびもてゆけば、すみひ、ひおけの火も
白き灰がちになりぬるはわるし。
風のおと蟲のねなど、いとあわれなり。
冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。
霜などのいと白く、又さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして
炭もて渡るも、いとつきづきし。ひるになりて
ぬるくゆるびもてゆけば、すみひ、ひおけの火も
白き灰がちになりぬるはわるし。