泣かなかった子

義弟の再就職が決まりました。
思ったよりも早くてホッと一息。
自分ではずっとここで働きたいと思っても
会社や工場の都合で・・・結局は、歯車だったってことかな？？
しばらく落ち込んでいたようですが中学生もいることだし、
このところ仕事探しをしていました。

新会社の保証人を頼むため、みどり夫のところへこれから
遊びに来るという連絡があり、あわてて就職祝いを買って来ました。

（ここまでは　前振りです～）

春物とネクタイピン。
それをサービスカウンターで包んでもらっている間
「迷子」がやってきました。

２～３さい。名前だけ言えます。

全然泣かないで、じっと待っています。

係りの人も、お客さんたちも、みんなでなぐさめて
「えらいね、待っててね、すぐにお母さん来るよ」
「泣かないで良い子だね、もうすぐだからね」

だっこしたり、遊んだり。
ラッピングの順番待ちしながら、私もちらちら見ていました。

館内放送を聞いたお母さんとお姉ちゃん（５～６才？）が
１０分くらいしてやってきました。

「お母さん、心配でしたね」
「良かったね～」と
みんなに見送られて、その静かな子は連れられていったのです。


そして・・・
三人は去っていく。


「ぎゃー！」

突然泣きました。


一斉に振り返る私たち。


怒ったお母さんに、しこたま頭をぶたれた子が
しわくちゃになって泣いていました

我慢していたものも、ぶたれて一緒にあふれたんでしょうね。

泣く子は育つよ～。


ラッピングコーナーにいた、誰もが　無言でみおくりました。。。。