南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

南の島から日本への旅立ち

2007年10月13日 | ミクロネシアの小学校
今日は、日本の僕が勤めて幼稚園では運動会が開かれているはず。

きっと子どもたちも自分の持っている力を精一杯出していることだろうと思います。

そして、職場の仲間である職員も子どもの力がすべて発揮できるように、最大限の努力をしてきた成果が実ることを願っています。

こちらの島では、今日は昨年の算数ワークショップでローカル教員として初めてオープンクラスを開き、また広域研修(ミクロネシア・マーシャル・パラオ3国のJOCVとカウンターパート(職場の同僚で隊員が技術移転をする相手)が開催された時もオープンクラスの授業をしてくれるなど大活躍だったトリニティーナ先生が日本のJICAの研修で今日日本へと旅立ちました。
彼女は親戚のいるグアムまでは行ったことがあるけど、それ以外は初めて。
ポンペイ人にとってグアムやハワイは外国とは言えないところがあるので、ある意味初海外旅行。

僕たちは日本でたくさんのことが学べるよ、日本はとても広いよ、北海道にいくので雪が見られるからねなど、前向きなことを連発していましたが、彼女は不安でいっぱい。

そして空港まで行き、彼女と明るく別れる僕らとは対照的に、彼女の家族と彼女の別れは悲しみいっぱい。

よく考えれば、この島の人が日本という親戚で誰も行ったことがないところに一人で出かけていくことなんて、不安がいっぱい、ちょっと大げさに言えば宇宙に行くような感覚なのかも。

でも彼女と始めてあったのは、約一年前。とても賢い人で、一目見たときからこの人はできると思ったけど、人前に出るのが好きではなかったし、こつこつ自分のすべきことをこなしていくタイプの人だった。でもオープンクラスを行ったり、広域研修に参加したり、そしてこのJICAの日本研修プログラムに参加したりとどんどん積極的になってきている。
そして間違いなく、これからのこの島の小学校教育のリーダー的存在として重きをなしていく人だと思います。

そんな彼女の成長に一緒にいられたこと、その機会を作ることに協力できたことは、大きな喜びです。

南の島の人は、モチベーションが低いから僕たちがいくら頑張ってもなかなか動いてくれないって思いがちだけど、決してみんながそんなわけじゃない。

僕たちがたくさんの出会いを求めていく中で、きらりと光る人が必ずいる。
自分を精一杯にいき、この島のため、目の前の子どもの為に頑張っている人が。

残り少ない期間ですが、そんな輝いている人と出会うためにどんどん活動していきたいし、誰もがそんな輝けるチャンスがもっていることを微力ながら伝えていきたい。

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