南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

敬語や漁業の話

2006年09月14日 | ミクロネシアのおじいちゃん
おじいさんとの話

朝、お祖父さんが少し怪訝そうに教会から帰ってきました。
内容は、ポンペイでは朝の挨拶は友達など
親しい人には「メイセン(朝)」
目上の人やリスペクト(尊敬)を表すときは「メイセン(朝)・マウ(良い)」
わかりやすく言えば、友達にはモーニング 丁寧に言えばグッド・モーニング
と言うのと一緒です。

それがお祖父さんに対して「メイセン」という人がいると。
それは僕も感じます。
現地の人からすれば、単なる日本人ですが、小学校の生徒も僕のことを先生と分かっているのに、ぼくが「メイセン・マウ」といっても、子どもは「メイセン」と返してきます。
前にも学校で敬語のレクチャーがありました。
とても難しいと先生達は言っておられました。
ポンペイには日本から影響を受けた素晴らしい年長者を敬うという文化があるのですが、
日本同様少しずつ言葉だけでなく、心の変化も見られるのかなと思って心配しています。

いつものように昼ごはんを食べに家に帰ります。
学校から家までは歩いて1-2分です。

お孫さんのコスタンさんはコロニアへ、そのお嫁さんは釣りに行っているので留守です。
お嫁さんは釣が上手だし、いつもその後においしい魚を作ってくれるので楽しみです。

2種類の魚のフライです。ひとつは鰯です。

鰯の話をおじいさんとしていると、「これは魚が大好きで、よくえさにして大きな魚を釣るんだ」と話してくれました。

そして、昔日本人がいたときは、漁船がたくさん出て、毎日たくさんの魚を取ってきていたことも。
まず、朝に鰯など鰹のえさになる魚をとって、それから9時か10時ごろ漁に出て夕方に帰ってきていたと。そして船が帰ってくるときには汽笛がなって、その音が聞こえると村の皆が一斉に漁船が帰ってくるところに集まると。

汽笛の音の回数によって、大漁かどうかも分かるようになっていて、1回の汽笛で100匹、2回で200匹。昔は多くて600匹、少なくても200匹くらいは取れていたそうです。

そして船に子ども達が集まると、魚の頭を切ってくれて、それを家に持って帰ることができたそうです。
お祖父さん曰く「鰹の頭もおいしかったよ」と

もちろん、鰹節なども作っていたそうです。

こんな風に昔の話をするときは、おじいさんは魚の大きさを表すのも手を広げて大きなジェスチャーと笑顔で話してくださいます。

敬語のことにしても、鰹節のことにしても昔の大切な文化を伝え、継承することが日本でもポンペイでも難しくなってきているのだと思いますが、しっかりお祖父さんとお話しする機会を自分の肥やしにしたいと思います。

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