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南の島で幼稚園の先生になろう!

活動から19年。現在も現地の教え子や家族から連絡があり、素敵な人と出会えた青年海外協力隊生活に感謝しかない。

南の島で豆腐のみそ汁を作るとタイムトリップできる

2007年09月12日 | ミクロネシアのおじいちゃん
僕は本当にホームステイのおじいさんやそのお世話をする家族のお世話になっています。
朝昼晩の食事はもちろん、精神的にも。

活動で大変なことがあっても、こうして現地の方と一緒に住んで、その人達の心に残ることだけでも、自分がここにいる意味があると自分で自分を納得させることもあります。

もちろん、文化や習慣の違いがありますが、それがあるからこそ、ホームステイをする意味があるのではないかと思っています。


そんな家族にできることは、食事の後に皿洗いなどをすること、おじいさんと日本語色々な話をして情報交換すること、それを通して家族が日本のことを知ることなど限られていますが、その一つが僕が日本人が食べる料理を作ること。

今まで、ざる蕎麦・温かい蕎麦・素麺・焼きそば・焼きうどん・お好み焼き・親子どんぶり・チャーハン・肉じゃが・すき焼き・麻婆豆腐など作ってきました。日本食を作るのは限界があるので、中華も入っています。

この間、大きな味噌を買ったので、2回続けておみそ汁を作りました。
具は豆腐。

こうして僕が食事を作ると、普段は別々に食べるポンペイの家族もおじいさんの「集まりなさい」の声と共に集まって、みんなでお祈りをして食事をします。

ポンペイでもみそ汁は定番ですが、もっと味が薄くて、スパイス程度にきかすだけ。

おじいさんは日本統治時代にいろいろな日本食を食べてこられたので、味も内容もごまかせません。
前に肉じゃがを作ったときに説明しにくいので、僕が「これはすき焼きみたいなものです」と言ったら、「うそだ、すき焼きはこうして鍋を囲んで肉をつついて食べるんだ」と言われてしまいました。

今回、豆腐のみそ汁を作ると「昔は豆腐屋さんが豆腐豆腐って言いながらラッパをならして売りに来て、入れ物をもって買いに人が集まったもんだ」と話してくださいました。

豆腐屋さんがラッパを吹いて売りに来ていたことなんて、今の日本人でもどれくらいの世代だと理解できるのでしょう。
私ももちろんリアルタイムでは知らずに、話をきいただけですが。

おじいさんの話を聞くと、このポンペイには兵隊だけが駐留したのではなく、たくさんの日本人が日本の町を形成して、当時の日本そのものの暮らしをしていたことがわかります。

日本が南の島を占領していたというと、どうも日本兵のみが頭に浮かびますが、それはこのポンペイの実情とは違うようです。

こうして、日本食を作ることでまるでおじいさんが運転するタイムマシーンにのって、60数年前の日本統治時代のポンペイへと僕らはタイムトリップできます。

これからも料理を作る度に昔の日本そのままのようなポンペイへタイムトリップできることを楽しみたいと思います。



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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (みのり)
2007-09-12 18:40:10
お味噌汁はこれからの季節で大活躍ですね  そのおじいさん、ぁたしより日本の昔について詳しいと思う  色々、はなしてみたいなぁ
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Unknown (mame)
2007-09-12 19:27:52
お久しぶりです。セネガルにいる小学校教諭のmameですが、覚えてますか??
いつも読み逃げしててごめんなさい。
実はhiroさんの日記が面白くてよく来ています(笑)
これからも愛読させてくださいね!!

>前に肉じゃがを作ったときに説明しにくいので、僕が「これはすき焼きみたいなものです」と言ったら、「うそだ、すき焼きはこうして鍋を囲んで肉をつついて食べるんだ」と言われてしまいました。
これには思わず笑ってしまいました。
すごいですね、豆腐の話といい、本当に日本のおじいさんの話を聞いている錯覚に陥りました。
そこには日本社会が築き上げられていたんですね。
とても興味深い話でした。

ちなみにたくさん日本食を紹介してきて、家族のお気に入りは何でしたか?
おじいさんの一番は?
良ければ教えてくださいね♪
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Unknown (hiro)
2007-09-12 20:24:52
みのりさんへ
おじいさんは僕からすればまるで宝箱のようです。協力隊の活動同様一緒に暮らせること自体が貴重な体験だと思っています。

MAMEさんへ
久しぶりです。セネガルはいかがですか?仲間からブログを愛読してもらって光栄です。
1日70件くらいの人が見てくれているのですが、コメントないので誰が読んでくれているのかな?ってかんじです。

一番のお気に入りはまさしく本物のすき焼きでした。食卓の上にコンロを置いて、日本のすき焼きみたいに終わったらまた新しいのをいれるという風にしたら、大好評。近所に住む隊員が
ここから50キロくらい離れた村でも、すき焼きのこと聞かれたよと言われたほど。おじいさんもこれは本当のすき焼きだって言ってくれました。生卵も手にはいるので、牛肉・白菜・豆腐・こんにゃくを入れました。
あと親子どんぶりも結構好評でしたよ。
親子の意味を説明したりして。

あとおもしろかったのはお蕎麦。ざる蕎麦にして、これは音を立てて食べるのが美味しいんだって家族に説明して、みんな恥ずかしそうに音建てて食べてくれたりして。

お好み焼きもよかったけど、前ブログにも書いたかもしれないけど、作った日が金曜日で豚は食べれないって言われましたけど。

あとポイントは、家族が料理を作るのが忙しい時を見計らって作ること。余計に喜んでくれるから。そして家族がたくさんいそうなとき。

僕は日本食が作れそうな食材を見かけたら、財布を気にせずに思い切り買ってしまいます。

今度は実は冷や奴に挑戦しようと既に仕入れていますが、(料理とは言いませんが)ネギが手に入らないので、ねぎ待ち状態です。
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