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みちのく童話会スタッフブログ

みちのく童話賞終了後、みちのく童話会として、活動をしています。『東北6つの物語』シリーズ6冊(国土社)発売中!! 

みちのく童話会

 東日本大震災から10年のくぎりの2021年、東北地方の皆様から第1回みちのく童話賞を開催し、第3回まで、たくさんの作品、作家との出会いがありました。  童話賞終了後は、みちのく童話会として、活動を続けています。

東北まつり物語ー福島わらじまつり

2024-09-12 | スタッフ新刊・活動紹介

                   

こんにちは。みちのく童話会スタッフ、堀米薫です。

福島市で、今年は8月2日~4日まで開催される「福島わらじまつり」。

日本一の大きさを誇る「日本一の大わらじ」のパフォーマンスや、わらじ音頭のパレードなど、夏の福島市が楽しく賑やかに盛り上がります。

「わっしょい!」という物語の中で、主人公の小学生は「福島わらじまつり」が伝統ある「暁まいり」をもとに新しい祭りとして始まったこと、東日本大震災の発災直後の2011夏にも開催され、福島の人々を勇気づけたことを知っていきます。

祭りには、「元気でありますように」「豊作でありますように」といった、人々の祈りが込められています。

そして、祭りは私たちの絆を結んでくれます。

東北の熱い祭りはもうすぐ!

物語と一緒に、福島わらじまつりを楽しんでいただけますように!

(文責:堀米薫)福島市出身:「わっしょい!」執筆

 

 


東北まつり物語 ねぶた流しの夜

2024-09-12 | スタッフ新刊・活動紹介

                    

こんにちは。みちのく童話会スタッフのもえぎ桃です。

いよいよ東北のお祭りが始まります!!!

 

青森ねぶた祭は曜日にかかわらず毎年8月2日~7日開催です。

今年は2日が金曜日と、お祭りが週末にかかるので最高に盛り上がりそうですね!

日程はこんな感じ。

 

8月2日・3日

19:00~ 子どもねぶたと大型ねぶた

8月4日~6日

18:45~ 大型ねぶた

8月7日

昼 大型ねぶた

19:15~21:00頃  第70回青森花火大会・ねぶた海上運行

 

ねぶたは珍しい夜のお祭りです。

私が執筆した「ねぶた流しの夜」は、7日「ねぶた海上運行」の夜のお話。

海の上をねぶたが流れていく幻想的な祭りのフィナーレです。

 

子どもの頃、「船に乗せたねぶたを燃やしながら海に流した」と聞いたことがあるのですが、調べても「燃やした」という事実は出てこず。私の記憶違いだったのかな?と長年疑問に思っています。

 

さて、私の母はよく「ねぶたが終われば青森の夏も終わる」と言っていました。

「ねぶた流しの夜」でも、主人公のお父さんがこのセリフを言っています。

暑いのは8月の初めまでで、あとは一気に秋、そして冬。

本当に夏は短くて、あっという間に過ぎ去っていくものでした。

今はびっくりするくらい暑くなって、エアコンがある家も珍しくなくなりましたが、それでもねぶたの乱舞には短い夏をとことん楽しもうというパワーを感じます。

 

「東北まつり物語」、よろしくお願いします。


東北まつり物語   「さんさの夏がやってくる」

2024-09-12 | 日記

こんにちは。みちのく童話会スタッフ、ちばるりこです。

力強い太鼓の音が聞こえてきませんか? 夏まつりシーズンまっさかり!

今年もみちのく岩手に、さんさの夏がやってきます。

盛岡さんさ踊り 

8月1日(木)~4日(日)18:00~21:00

会場 盛岡市中央通り

伝統さんさ踊り、ミスさんさ踊り、花車、一般参加団体によるパレード。

1~3日の20時頃からは観客が参加できる大輪踊りもありますよ。

 

<創作エピソード>

執筆していた頃はまさにコロナ禍、さんさ踊りが中止になりガッカリ。
そんなとき、三ツ石神社に取材に行き、岩手の名前の由来となった岩を見ました。

鬼を追い払った岩手だから、きっと困難を乗り越えられる!

鬼(コロナ)を追い払って、さんさを踊る主人公の喜びの姿を描きたい!

そんな思いが創作のモティベーションとなりました。

さんさのはやし言葉「サッコラ」は「幸せを呼ぶと来る」と書いて「幸呼来」。(諸説ありますが)

ブログを読んでくださったみなさまにも幸せが来ますように~。

東北まつり物語は、6県のまつりを読んで楽しむことができます。

まつりの後はおいしいものを食べて、ふしぎを体験してみてはいかが?

「東北おいしい物語」「東北ふしぎ物語」同時発売です!


東北まつり物語 「ぼくらの七夕さん」

2024-09-12 | スタッフ新刊・活動紹介
みちのく童話会スタッフの佐々木ひとみです。
仙台市在住の私は、『東北まつり物語』で、「仙台七夕まつり」をモチーフにした、
「ぼくらの七夕さん」を書かせていただきました。
 
毎年、8月6・7・8日に開催される「仙台七夕まつり」は、
通りを埋め尽くす豪華絢爛な七夕飾りで知られています。
しかし、この祭りが現在のようなスタイルになったのは、ほんの100年ほど前の大正時代のこと。
仙台の商人たちが不景気を吹き飛ばすために始めたと伝えられています。
昭和3年、「七夕飾りつけコンクール」が始まってからはさらに盛大になってゆき、
全国的に知られる祭りとなりました。
 
その背景には、仙台の人たちが藩政時代から、「七夕」という行事や飾りを
「七夕さん」と呼んで大切にしてきた歴史がありました。
昔は、七夕が近づくと「七夕紙」が売り出され、「笹竹売り」が家々を回ったのだそうです。
 
不景気な時にも祭りをつないできたことから「仙台商人の心意気」と言われている「仙台七夕まつり」ですが、
一方で、家ごとに、あるいは店ごとに、七夕飾りを作って楽しんでいた「七夕さん」の風習は廃れ、
一部の地域を除いてほとんど見られなくなってしまいました。
 
私は以前、『七夕の月』(小泉るみ子絵/ポプラ社)で「仙台七夕まつり」の飾りをつくる職人の思いを書いたときに、
こんなことを思いました。
「仙台商人の心意気」である華麗な七夕飾りと、市民ひとりひとりがつくる「七夕さん」が両輪となったら、
仙台の七夕まつりは、全国に誇れる唯一無二の七夕まつりになるのではないか、と。
どちらも、思いや祈りを込めて、人がひとつひとつ和紙を折って仕上げるものだからです。
 
「ぼくらの七夕さん」は、そんな思いから書き上げた作品です。
「町に、家族ぐるみでつくった思い思いの七夕さんが並んだら、どんなに素敵だろう」
「仙台商人の心意気である華やかな七夕飾りと、仙台市民手作りの七夕飾り、
 この二つが揃ったら、仙台の七夕さんは無敵です」というセリフは、私の思いそのものです。
 
物語を書き上げるにあたっては、実際に「仙台七夕まつり見物ツアー」を実施なさっている、
風の時編集部の佐藤正実さんと、風の時編集部さんが出版なさった『七夕七彩』にお世話になりました。
 
また、おばあちゃんと作った鉢植えの「七夕さん」のモチーフは、
仙台市北部の根白石(ねのしろいし)で行われている「根白石 民俗七夕まつり」です。
 
 
物語を読んで、「仙台七夕まつり」の飾りに思いを馳せていただけたらうれしいです。
 
 

『東北まつり物語』山形花笠まつり「五年一組花笠隊」創作秘話

2024-09-12 | スタッフ新刊・活動紹介


こんにちは。みちのく童話会スタッフの井嶋敦子です。
秋田市追分の今村記念クリニックで小児科医をやっています。
 
夫の実家が山形県なので、私が山形花笠まつりを担当することになり、
2022年8月6日、取材のためのホテルを予約していました。
ところが、新型コロナがこの時期爆発して仕事柄人ごみに行けなくなり、
泣く泣く予約をキャンセルいたしました。
 
それでも、山形県花笠協議会の方や、山形市の小学校教員をしていた姪っ子の丹野亜久里さんのご協力もあり、
なんとか作品を書き上げました。
 
ところが、校正の段階で、協議会の他の方から「踊りが違う」とのご指摘が。
花笠協議会の方々のお力をまたお借りして、大幅に内容を修正しました。
結果、ぎりぎりまで、編集者さんのお世話になってしまいました。
 
でも、最後の最後まで花笠協議会の方々とやりとりがあったおかげで、
今年の花笠まつりに国土社が協賛させていただくことになりました。
 
出版までいろいろありすぎた作品でしたが、
花笠協議会よりご提供いただいた巻末の花笠まつりの写真に、心が和みます。

 
山形花笠まつりは毎年8月5日〜7日。

今年の山形は洪水被害でまだ大変な状況ですが、復興を後押しするためにも、きっといい祭りになるはず。
花笠まつりを見に行かれるかたは、花笠協議会肝煎りの作品掲載の『東北まつり物語』をぜひご覧ください!

『東北まつり物語』 〜「おばけ提灯」

2024-09-12 | 日記

こんにちは。みちのく童話会スタッフ、おおぎやなぎちかです。

    

 

いよいよ8月。昨日から盛岡さんさ踊りが始まりました。東北のお祭り、少しずつずれてるので、ツアーで回る方多いようです。海外の方もいらしてます。

秋田竿燈まつりは、3日〜6日。

提灯の下がった竿は、稲穂に見立てたもの。竿を肩、腰、手のひらで支える演技で訪れた皆様を魅了します。夜空に高々と立ち上がった竿燈、見事なものです。

私は秋田市出身なので、まつり物語でこの竿燈を担当しましたが、20年くらい観てませんでした。それで出身小学校の竿燈クラブに取材させていただきました。

そこで目にしたのが、おばけ提灯です。

    

 ぼろぼろになって、子どもたちの練習を支えているおばけ提灯を書かずして、他に何を書くかと思いました。

 一昨年は、コロナ開けで、6年生も初めての子もいました。みんなマスクをしています。本に載っている写真はその時私が撮影したものです。本番は集合、入場から追いかけ、観ることができ、感激!

 そして今年、取材のお礼にまた練習にお邪魔しました。みんなうまい! 

 近所の保育園のお子さん達が見学にもきてました。きっとこの子達がまた受け継いでいくのでしょう。お囃子も、いいんです。ぜひ、秋田でご覧下さい。

 小学校のPTA会長さんである、ひらのや書店の社長様に、竿燈の物語はこれまでなかった。貴重ですとおっしゃっていただきました。ありがとうございました。

 このシリーズ、東北内外の多くの方に、お祭りのように親しんでいただきたいです。