薔薇の包みの高島屋

2008-05-06 00:35:34 | ・おでかけ★イベント
今日はこどもの日、子どもの頃は休日にデパートに連れってもらうのが楽しみでした。私が住んでいた地方の田舎町にも百貨店は近鉄や大丸などいくつかあったのですが、特に高島屋は家から電車をふたつ乗り継ぐので、こども心にちょっと遠出のお出かけでうれしかったものです。なんとなくあこがれのデパートでした。地下に小さな噴水があってそれが気分を高めてくれてよかった。小学三年生の時、モンチッチみたいなおさるさんような、タヌキかも、ネコちゃんか、とにかく可愛いぬいぐるみを買ってもらったのも高島屋でした。いつも一緒で長くかわいがっていました。

1948年にモダン・アーキテクト坂倉準三さんが高島屋和歌山支店設計しています。幼い頃、私が両親に連れられて出かけた建物とは違うと思うのですが、気になります。坂倉さんの奥さまユリさんの父上が文化学院創設者の西村伊作氏で和歌山新宮出身ですから、そのつながりで地方和歌山にデパート設計をすることになったのでしょうか。どんな建物だったのでしょうか。ちょうど60年前です。東京では新宿小田急百貨店が坂倉さんの手によるものです。何か手がかりはないものかと東京日本橋高島屋の受付で伺ってみました。写真が一枚あればみてみたい。大阪難波の高島屋に資料室があるらしく電話をかけてくださったのですがわからず、ベテランらしき男性社員の方が後日までに調べておくと言ってくださいました。ご丁寧な対応をありがとうございます。

高島屋と言えば♪薔薇の包みの高島屋~ お買い上げの包装紙は現在は三種類あって選べます。昔の系統を受け継ぎながら、近年、絵柄の品種はイングリッシュローズになって、より華やかなピンクの薔薇の包みがやはり私は好きです。

只今、★印刷博物館で開催中の★デザイナー誕生・1950年代日本のグラフィックに老舗デパート、三越、高島屋、そごう、丸善などの歴代の包装紙が、店舗によって違ったりのいろいろバージョン、平面の包装紙と包んだときの立体バージョンで展示されています。グラフィックデザイナー田中一光や画家の東郷青児などがデザインしたものもあって、なかなかステキです。その時代の空気が伝わってきます。それにしても、現在もほとんど変わらずに受け継がれている三越の包装紙デザインには絵本の゛それいけアンパンマン゛原作者のやなせたかしさんが、当時関わっていたとは知らず驚きました。柳瀬さん、当時会社に所属していて宣伝部員だったそうです。

そういえば、うちの学童さんたち、アンパンマンは子どもっぽいっていうですよ。それが好きなのは保育園までですって。ドラえもんは子どもっぽくなくて、それで夢中なわけですが。まだまだじゅうぶん子どもなんですけどね。こどもの日をみんな楽しく過ごせたかな。胸をときめかせながらデパートに出かけた子いるかな、なんて思います。

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7 コメント

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バラのマークのお買い物 ()
2008-05-06 23:14:25
こんばんは。

母によく連れられていたのは梅田の阪急百貨店でした。
今よく行くのは梅田の阪神か神戸の大丸ですが....

高島屋と言えば、私にとっては通信販売のカタログですね。
あれで高島屋と提携している百貨店の名前を覚えた物です。
福岡なら玉屋(閉店したけど)、名古屋なら丸栄(JRタカシマヤの出来る前)等々。

高島屋東京店は高橋貞太郎さんの日本生命館に村野さんの増築でしたね。
高橋さんと言えば、帝国ホテルですが....

私は大阪店が好きかな。
堺筋に元々大阪店はありましたが、分店の形で難波に進出。
南海電鉄のビルなので南海高島屋と当初は言ってました。

梅田の阪急同様、建て替えられるのでしょうか??
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デパート (みっちょる)
2008-05-08 00:00:03
こんごんは。
デパートには誰しも子ども時代の思い出がまつわりますね。
大人になってからは、なんばの高島屋は思い出深いです。
御堂筋の突き当たりにありますから、南海電車にもよく乗りました。
もう一度観てみたい、建て替えなんてイヤです。

高橋貞太郎さんといえば駒場東大近くの前田侯爵邸もそうですね。
ある秋の日に訪れたとき、たまたま広いお屋敷ひとり貸し切り状態で夢見心地でした。
日本橋の高島屋は大理石で和風建築みたいな感じ、屋上通路は折り上げ格天井ですし・・。
村野さんの増築部分はてらてらガラスブロックでこれまたおもしろいですね。
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Unknown (NAM)
2008-05-18 02:35:14
始めまして、ネットを彷徨っていたらこのページを見つけましたので伺いました。

南海難波ビルは現在、外装美装化工事中でして外装のテラッコッタを全面張替え、一部高層階増築及び、
東館を正面本館に合わせたデザインによる立替中です。
尚、外装増築部分共にはガラスで覆われた物になるようです。
現在は正面部分の美装化が終わり西側に移りつつあります。

阪急とは異なり正面の本館の全面立替えは行わない方針であると発表されています。

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いらっしゃいませ。 (みっちょる)
2008-05-18 20:54:10
NAMさん、はじめまして。

そうですか、南海難波ビル工事中なのですね、でも全面取り壊しではないのであれば少しホッとしました。
一部高層化もあり、どのように変わるのでしょうか。しばらくミナミに行っていないので、いつか出来上がりを確かめてみたいです。

教えてくださってどうもありがとうございます!!
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追加です。 (NAM)
2008-05-20 04:21:45
前にコメントでは抜けていましたが、難波駅の計画についてのリンクです。

http://umeda.exblog.jp/6105150/
http://www.zenitaka.co.jp/back/digest061020.html

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ガラスの・・ (みっちょる)
2008-05-21 23:19:04
見せていただきました。
わぁ~こんな感じなのですね。
ガラスのカーテンウォール、明るいですね。
ミナミ行かなくちゃ、ありがとうこざいます!!
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坂倉さんと高島屋 ()
2009-07-28 00:21:22
坂倉さん設計の和歌山の高島屋、写真を見るとスロープがあるのですよ。
そんな昔に、田舎に超モダーンよ。
妻のご実家の西村さんからじゃなくて、高島屋と坂倉さんはご関係があったのね。
高島屋専務取締役 ◎川勝堅一は芸術家のパトロンでもあった。
坂倉さんと川勝さん、おふたりともGマーク商品の選定審査委員ですわ。

http://compe.japandesign.ne.jp/report/aboutawards/g_design/g-mark/1958/index.php3


上村松園の奈良市のアトリエ設計依頼も高島屋美術部経由。
渡り廊下のゆるい階段がイイ感じ。

この夏、泉谷博古館の高島屋資料館所蔵名品展ぐるパでダッシュ!
五島美の更紗の展覧会でみたけれど、岡田八千代→小山内薫の妹さんにまた会えるわ。
島成園さんの「お客様」とな、気になるわ。
http://www.takashimaya.co.jp/corp/info/library/index.html#h02
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