てっぺいくんとパンダの物語

2007-04-02 23:56:45 | ・子どもの世界
ウチのパンちゃんは、ぱん吉といって、本名は(確か)ユルユルくん。
もちろん東京の上野動物園で生まれました。
2004年の建国記念日2月11日が誕生日です。三歳です。

この春、地元の小学校を卒業したてっぺいくんという男の子がいます。
私とてっぺいくんとの出会いは彼が学童保育の一年生の時でした。
東京に来て、私が初めて関わった人、子どものひとりでした。

学童さん、春休みはルールとして、新一年生はまだダメなのですが、
夏休み中は各自ひとつだけオモチャの持ち込みがOKとなっています。
朝からフルタイムの長い時間を過ごすわけですから、そういうのも必要なのです。
やはりだいたいは人気のDSなどのゲームを持ってくる子が多いのですが、
てっぺいくんはきまってパンダのぬいぐるみを連れてくるのです。
3年生までずっとパンダです。
それしかない、他のオモチャを持っていないという理由もあったのでしょうが、
このパンダのぬいぐるみには、上野動物園へお母さんと(お父さんはいません)
出かけた保育園児の頃の楽しい思い出が詰まっているのです。
そこで買ってもらったパンダのぬいぐるみなのです。
よく遊んでいたのがわかる、白くない、すっかりねずみ色パンダ。
見た目は汚れてしまって、パンダなのかなんなのかわからないくらいです。
でもこのぬいぐるみは、てっぺいくんにとってはとても大事なもので、
かたときもはなさずにお弁当を食べた後のお昼寝の時も一緒でした。
たまに他の学童の子がイジワルでパンダを彼から取りあげて、
キャッチボールのように投げ合ったりするので、
「このパンダはてっぺいくんにとってすごく大事なんだよ、
ちゃんと返してあげなさい。」と、私もよく注意していたものです。

それから数年たって、昨年いつだったか、
校庭遊びの時間、てっぺいくんが私に声をかけてくれたことがありました。
メガネをかけていて、高学年らしい六年生、すごくお兄さんになっていました。
ちゃんと成長したなぁ、と思いました。ホッと安心しました。
学童さんの頃、誰よりもエピソード満載のてっぺいくん、
教室のガラス窓の危険防止のためにある二本平行になっている手すりに
ふざけて頭を突っ込んで、自分で抜けなくて泣きべそかいたとか、
今では思い出して笑ったりもできますが、その当時は何かとタイヘンでした。
しかし、てっぺいくんは性格的にすごく感受性が強く敏感なところもあって、
私がヘアカットした次の日にはすぐに「髪型が変わったね」と、
他の子どもは誰も気づかないのに、そんなことを言ったこともありました。

桜の季節、もうすぐ入学式です。
いよいよ中学生だから、さすがにパンダの抱っこは卒業したのかなぁ。
「あのパンダくん、元気?」って聞いてみたいけれど、照れちゃうだろうなぁ。
これから勉強や友達関係のことでいろいろ悩むこともあると思うけれども、
てっぺいくん、元気に明るく中学生活を送ってもらいたいと思います。

というわけで、そのあとにミッチも可愛いパンダを一匹連れてきたわけです。
てっぺいくんのパンダをみて、自分のパンダがほしくなったのです。
上野のぬいぐるみパンダくんは、体型もリアルでホンモノに近い。
そこがまたとってもキュートでラブリーなのです。
ウチのパンちゃんもいまやミッチにとってはとても大切で、
私が流した涙を受け止めて優しく舐めなめしてくれます。
抱っこしていると心安らいで落ち着きます。
かけがえのない癒し系です。パンちゃん、いつも本当にありがとね。

上野桜

2007-04-02 00:22:47 | ・花模様
満開の桜、ゆらめく水面につくかつかないか、
きっと泳いでるカモさんは知っているね。
ちょっとみてきて、教えておくれ。

パンダのぬいぐるみを抱っこしているちびっ子がいて可愛かった。
ウチのパンちゃんとおんなじ~と、ついついうれしくなった。

予告

2007-04-02 00:00:40 | ・アート・展覧会
蕗谷虹児・理知と官能の女性美と案内されていますが、→
私の場合はこれまであまり官能は感じたことはない。

昔、ワタクシ、こんな髪型していた時代があります。→
えりあし刈り上げ・・若さってコワイです。

楽しみな展覧会です。2007 4/5~ 7/1 弥生美術館