「コーチ・カーター」

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犯罪と隣り合わせの街で、将来への展望も見出せない生徒ばかりの
リッチモンド高校。この高校のバスケットボール・チーム、
“オイラーズ”の成績もまた惨憺たる状態だった。そんなチームを
立て直すため、同校のＯＢでバスケの名選手だったケン・カーター
（サミュエル・Ｌ・ジャクソン）が新任コーチとしてやってくる。
彼はまずはじめに、選手たちと契約を交わす。それはバスケとは
関係のない学業での成績向上と規律ある生活態度を守らせるという
ものだった。はじめは戸惑いの見られた選手たちだったが、
カーターの信念と指導力が少しずつ彼らの心を掴んでいく・・・。

スポ根物であるようでいて、そこに社会的な問題（教育、犯罪、そして
親の意識等々）も絡めてあり、人間ドラマが濃厚に込められていた作品。
ほんとに素晴らしい映画でした！
コーチ・カーターの苦悩と指導の素晴らしさがひしひしと伝わり
観てる者に一緒になって感動を感じさせる作品だったです。
２時間を超える長い映画でしたが　長さを感じさせませんでした。

コーチ・カーターの言動は指導者としてとても立派で　こういう人に
コーチしてもらってビシビシと体も精神も鍛えてもらいたいなぁ～・・と
思ってしまいました。私もかつてのスポーツ魂？＾＾が沸々と
よみがえってきて、体も心も熱くなりました。
そして彼は人をちゃんと導いてくれるというタイプのコーチでした。
努力することの素晴らしさも教えてくれるし　思考を前向きに
させてくれる人でした。　バスケも大切、でももっと大切なことがある
と言うことを教えるんですが、そこにはすごく共感しました。
一瞬で終わる栄光よりも将来のことを見据えた指導をするんですよね。

体育館でクルーズ（薬の売人もやったりしていた選手）がコーチに言う言葉、
そして最後の試合の後に　コーチが選手みんなに言う言葉
ジーンと来ました。　少し前に観た、同じように高校生とコーチのお話
「プライド　栄光への絆」よりもずっと心に染み渡る映画でした。
生徒たち一人一人の人間性とか　コーチと生徒たちの
係わり合いとか　こちらの映画の方がずっと丁寧に描いてありました。
「プライド・・・」と同じく　これも実話を基にしてあり、
コーチ・カーター本人も特典映像で話をしています。活躍した生徒
たちのその後はどうだったのかもテロップで出てきます。

選手の一人、ケニヨン役はロブ・ブラウンだったんですが、素敵でした♪
「小説家を見つけたら」のときに　なんて綺麗な黒人少年なんだろう！
って思ったんですが　その後彼を他の映画で観たことなく今日まで
来ましたがやっとこの映画で観れました♪大人になってましたが　
相変わらず穏やかな表情の素敵な俳優さんでした。

個人的お気に入り度4/5