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「キングダム・ソルジャーズ」

2008-07-18 | 映画「か」行
キングダム・ソルジャーズ -砂漠の敵-

video maker(VC/DAS)(D)

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米大統領による「戦闘終結宣言」から3ヶ月が経過しようとしていた2003年8月。イラクでは
依然として残党と連合軍の戦闘が続いていた。そんな中、18歳でバスラに派遣された
イギリス軍兵士のマーク(ジェラルド・カーンズ)とシェイン(マシュー・マクナルティ)は、過激派との
初めての交戦中、仲間が乗ったトラックにロケット弾を打ち込まれるという残酷な場面に
遭遇してしまう。後日、「制裁」という名目で、一般人に紛れ込む過激派をしらみ潰しに
拘束せよとの命令が下り・・・。



最近見た「勇者たちの戦場」の英国版とでもいいますか
戦争から帰ってきた兵士たちが、PTSDになって・・という
お話でしたが、ちょっと違ってたのは、ただ戦争で人を
殺してしまった、仲間が殺されてしまったという、普通の
戦争後のPTSDではなくて、彼らがイラクで虐待したという
罪の重さと後悔が、深く彼らの心をずたずたにしてしまった
ということでした。

それも、ただ単にその自分のやったことでの罪の重さに
押しつぶされそうになっただけではなくて、上官たちが
保身のため、自分たちを裏切った、すべて自分たちのせいだと
罪を擦り付けられたことにも、耐えがたい苦痛を感じることに・・・。

そのあたり、アメリカ兵がイラク人の捕虜たちを虐待したという
ニュースとその映像などと重なって、かなり重く、許しがたい
彼らの行為が徐々に明らかになっていくという展開でした。
特に後半からググッと物語が進んで、すでに彼らは英国に
帰ってきてるんですが、また回想シーンのように虐待の
場面が映し出されるんです。それはもう壮絶・・・。

なぜ捕虜を虐待するようになってしまったのかという、その過程と
その虐待に関わった兵士たちの(上官を含め)精神状態、
そしてその後その事件が発覚した後の軍の対応・・それらを
しっかり見せてくれてました。

もうちょっと映画としての面白味を出してあったら
さらに印象深い映画になったのになぁ、と思ったりもしましたが
こういったタブーを見せてくれる映画としては貴重でした。

個人的お気に入り度2.5/5


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