「恋人たちの食卓」

恋人たちの食卓 ジェネオン エンタテインメント このアイテムの詳細を見る

台湾の大都会、台北。チュ氏（ロン・ション）は適齢期の３姉妹の父親で、彼女たちと一緒に
暮らしている。妻は娘たちが幼い頃に亡くなっており、家事全般は父であるチュ氏が行っていた。
日曜日の晩餐は、５つ星ホテルのシェフで中国料理の鉄人だった父の手料理を前に円卓に
座るのがこの一家の習わしだ。敬虔なクリスチャンである教師の長女チアジェン（ヤン・クンメイ）、
才色兼備で航空会社勤務のキャリア・ウーマンの次女チアチェン（ウー・チェンリン）、女子大生で
無邪気な三女チアニン（ワン・ユーウェン）。みんなで食卓を囲むものの、娘たちは父の料理よりも
恋が大事な年頃となって来ていて・・。



ここのところ料理映画（？）づいてますが、この映画の料理が
一番美味しそうで、一番食べてみたい！って思ったかな＾＾
チュ氏の手際の良い事！
作るところからして美味しそうなものができるぞ～～～という感じ
だったんですが、出来上がったものも実に美味しそうで、お腹がグーでした＾＾

１６年前に妻を亡くしていて、３姉妹が年老いてきた父親チュ氏の面倒を
誰がみるのか、家を出たい、恋人が欲しい、良い人を見つけたい、
父親にもだれか良い人いないかな・・などなど、３姉妹のいろいろな
思いが交錯しますが、温もりを感じさせてくれる映画でした。

三人の娘たちの個性と魅力がちゃんと出てたし、
悪い人は出てこなかったなぁ。
（ちょっと笑っちゃうキャラはいましたが(^^ゞ）
人間の心情や悩みを抱えている人間の表現が良かったです。
さすがアン・リー監督だわ、と思いました。

次々とテーブルに運ばれてくる豪華絢爛な、とても家庭で食べるとは
思えないような料理を、娘たちは残す残す～！
どんどんタッパーに入れられて冷蔵庫へ・・・。
確かにあれだけ全部食べるのは至難の業かもしれないけど
私が頂きにお邪魔いたします、って思わず言っちゃいました(^^ゞ

こんな風にだんだん家族って離れていくもんなんだな、と
感じたと同時に、やっぱり家族って良いな、って思えたし
最後の待ち構えていた（？）どんでん返しも楽しめたし
なかなか見てるこちらを楽しませてくれる作品でした。

人間の２大欲、食欲と性欲を上手く絡めてあって
この映画、かなり好きです♪

個人的お気に入り度3.5/5