18年、サッカー好きという事は抜きにし、独英の関係という重さもあるが、
すがすがしさも感じ面白かった。マンチェスターシティ、
名ドイツ人キーパー、バール・トラウトマンの実話。音楽もよかった。
印象的シーンは夫婦の会話。夫妻、共にしっかり主張し、個人の気持ちを語る事が
できていた。当時の日本では考えられないだろう。
独、英。戦争で敵同士だった人たちが、バールをどう受け入れていくか、
淡々と描き、当時の映像もある。デビッド・クロス(愛を読む人)演じるバール。
戦争残酷シーンから開始なので、どうかと思ったが・・
バールは英収容所に捕虜になっている。その町のあるチーム、キーパーが下手、
バールが上手いと監督はしり、入らないか?メンバーはドイツ人!敵、となるが
だんだんと実力をみせ、仲間になっていく過程が、大げさでなく自然でいい。
サッカーは英で一番の娯楽、みなが盛り上がっていた。
ドイツに帰還となる頃、監督はバールを引き止め、もう少しいてほしいという。
彼の家にとまるようになるが、前から監督の娘とバールはひかれあっていた。
パーティのダンスからの恋。父はそれを知り、イギリス人の大事な娘が苦しむ、
諦めるよう説得するが、無理だった(^^)/ 一気に飛び、結婚式へ。
マンチェスターシティからオファーがくるが、ドイツ人が問題になる。
妻が皆へ話す事で入団が決まり、キーパーとして大活躍、息子も生まれ幸せな日々。
サッカーシーンはリアルに撮られ、当時のユニ、ボールも今とはだいぶ違う。
FAカップの最終戦、相手の蹴りでバールは頸椎を損傷し、もうダメか~~
やっと起き上がりボールをキャッチしては倒れ、また起き、倒れ、
ついにマンチェスターシティは勝つ!
頸椎損傷は運よく大きなダメージを受けていなかったので
彼は復帰できるが~ある日、一人息子が道路でボール遊びをしている時
車にひかれ、事故死する。夫婦で悲しみにくれる日々。
戦争中、バールはボールで遊んでいる英の少年を助けられなかった~
彼の上の兵が、その少年を撃ち殺してしまったとき、何も言えなかった、
初めて妻に語り、その罪が息子にきたのだ、自分が殺したようなものだという。
もうサッカーを辞めようと思い、息子のお墓へ行くと、
ドイツ軍に家族3人を殺された男性が話しかけてくる。
辞めないでほしい、私はドイツに3人殺された。
あなたは息子のためにサッカーをするべきと、殴りかかり言われる。
その言葉を胸に復帰を決意。その後二人、息子が生まれる。
56年女王陛下も観戦。64年の引退まで545試合に出場。MVP受賞、
英で初のドイツ人での勲章を受賞。
妻はバールより30年くらい前に亡くなり、彼も2013年に亡くなる。
戦争での重い感情、夫婦、家族、サッカー。
過去の戦争で敵だったが今は違う、同じ人として生きている。
サッカーを軸に実話を上手くまとめてあった。
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