銀の人魚の海

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キーパー ある兵士の奇跡

2021-10-11 | wowow鑑賞19年6月から あ行~さ行

18年、サッカー好きという事は抜きにし、独英の関係という重さもあるが、

すがすがしさも感じ面白かった。マンチェスターシティ、

名ドイツ人キーパー、バール・トラウトマンの実話。音楽もよかった。

印象的シーンは夫婦の会話。夫妻、共にしっかり主張し、個人の気持ちを語る事が

できていた。当時の日本では考えられないだろう。

独、英。戦争で敵同士だった人たちが、バールをどう受け入れていくか、

淡々と描き、当時の映像もある。デビッド・クロス(愛を読む人)演じるバール。

戦争残酷シーンから開始なので、どうかと思ったが・・

バールは英収容所に捕虜になっている。その町のあるチーム、キーパーが下手、

バールが上手いと監督はしり、入らないか?メンバーはドイツ人!敵、となるが

だんだんと実力をみせ、仲間になっていく過程が、大げさでなく自然でいい。

サッカーは英で一番の娯楽、みなが盛り上がっていた。

ドイツに帰還となる頃、監督はバールを引き止め、もう少しいてほしいという。

彼の家にとまるようになるが、前から監督の娘とバールはひかれあっていた。

パーティのダンスからの恋。父はそれを知り、イギリス人の大事な娘が苦しむ、

諦めるよう説得するが、無理だった(^^)/  一気に飛び、結婚式へ。

マンチェスターシティからオファーがくるが、ドイツ人が問題になる。

妻が皆へ話す事で入団が決まり、キーパーとして大活躍、息子も生まれ幸せな日々。

サッカーシーンはリアルに撮られ、当時のユニ、ボールも今とはだいぶ違う。

FAカップの最終戦、相手の蹴りでバールは頸椎を損傷し、もうダメか~~

やっと起き上がりボールをキャッチしては倒れ、また起き、倒れ、

ついにマンチェスターシティは勝つ!

頸椎損傷は運よく大きなダメージを受けていなかったので

彼は復帰できるが~ある日、一人息子が道路でボール遊びをしている時

車にひかれ、事故死する。夫婦で悲しみにくれる日々。

戦争中、バールはボールで遊んでいる英の少年を助けられなかった~

彼の上の兵が、その少年を撃ち殺してしまったとき、何も言えなかった、

初めて妻に語り、その罪が息子にきたのだ、自分が殺したようなものだという。

もうサッカーを辞めようと思い、息子のお墓へ行くと、

ドイツ軍に家族3人を殺された男性が話しかけてくる。

辞めないでほしい、私はドイツに3人殺された。

あなたは息子のためにサッカーをするべきと、殴りかかり言われる。

その言葉を胸に復帰を決意。その後二人、息子が生まれる。

56年女王陛下も観戦。64年の引退まで545試合に出場。MVP受賞、

英で初のドイツ人での勲章を受賞。

妻はバールより30年くらい前に亡くなり、彼も2013年に亡くなる。

戦争での重い感情、夫婦、家族、サッカー。

過去の戦争で敵だったが今は違う、同じ人として生きている。

サッカーを軸に実話を上手くまとめてあった。



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