銀の人魚の海

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汚名 沖縄密約事件 ある家族の50年 ETV特集

2024-05-21 | ドキュメンタリー NNN、Nスぺ、ガイア、BS世界のドキュメンタリー~など

72年、沖縄密約を追求した、毎日新聞記者、西山大吉、と妻のドキュメント。

NHK、メントワ制作。

少し期待してみたが彼の視点ではなく、妻、ひろ子の思いがほとんどだった。

23年5月、二人は一緒に納骨された。

澤地久枝が長くこの事件を傍聴し、何回か映る。

93歳、腰痛があるが、まだしっかり書いている。

〇西山記者の男女関係、これがどうだったかは

まったくなかった。

ブンヤは女性と寝てまでスクープをとるのか?

西出身、偏見もあるが、口説くのがうまい?

ネタに飢えている狼だったのか・・

公安がネタに飢え、大川原化工機を捏造から冤罪にした。

妻は献身的なのにギャンブルを続ける。お金はどこから?

実家は自営。裕福だったのか・・

仕事は有罪からは、ほぼしていないようだ。

有罪になり現実感から浮遊していた?

〇72年、毎日新聞記者、西山は57枚の沖縄返還の密約書類を発表。

外務省の女性事務次官から得たものだった。

西山と女性は男女関係があった。

メディアは、密約より男女問題を煽り世間をそれにのせた。

一審、公務員法違反で西山は無罪、女性は有罪判決。

NHKディレクター女性は妻を取材し20年。

妻の日記は、裁判から詳しく気持ちが記載。

達筆な字、二人の息子たち、当時10歳位への気持ちも多い。

夫へは愛も憎しみもないがとある。

離婚がいいのか、死への道しかないのか・・

72年5月沖縄返還。400万ドルを米が払うことになった。

14億必要。強制的に米からとるとあった。

国会で追及された。当時、佐藤首相など曖昧な回答しかない。

外務省文書には400万ドルを支払う、見せかけ内容だった。

事務次官は機密書類を西山に72年4月手渡しした。

米基地は7割が沖縄にある。

毎日新聞内は知る権利と、激震が走る。なぜ逮捕なのか?

西山は特ダネ記者、ネタ取りやといわれ、64年もスクープをとった。

5日後釈放。起訴状は、ひそかに男女関係があり、

そこに注目されしる権利は消された。

当時37歳、妻、ひろ子の日記。妻は神奈川の有力者の娘、

大学で政治学を学び、ジャーナリズムにも興味があった。

事件時は結婚13年目。二人の母。

西山は裁判では、男女関係は争わないと決めた。

週刊誌はそればかり。

72年10月、初公判。妻の日記、パパは感謝していない、中途半端な気持ち~

男女関係にすり替えられた。

400万ドル出すこと、米はベトナム戦争で財政が悪化。

米の当時の国務省の人が「日本が払うことを期待した文書だった」と語る。

国民への了解をとるべきだが、

下半身問題にすりかわり、本質からずれた裁判になった。

離婚はすぐだとメディアは、夫婦離婚を待ち構えていた。

妻は夫の記者精神には、ほこりをもっていた。

11月、裁判の途中。西山は実家、北九州へ帰る。

今、60代の子供はメディアには、全く出さなかった。

母の日記を見て初めて父のワーカーホリック、

当時の母の気持ちを知った。

74年判決、西山、無罪、事務次官6か月(すべて執行猶予付き)

西山は毎日新聞を退職。父の社、九州に入る。

母子3人は残った。

76年東京高裁、西山は4か月の罪、密約の存在を否定した裁判だった。

78年、最高裁でも有罪確定。

彼はギャンブル、アルコール依存症になる。

「ブンヤはアドレナリンが出て生きていける。地獄だ」

ギヤンブルを続けた。

長男は父は当時、死んでいた、と語る。

14年別居、息子も独立した。

53歳妻は突然、夫のもとへ行く。

ひっそりと北九州の古い団地で、暮らすことにした。

00年、朗報、密約が米の公文書で裏付けられた。

400万ドルは日本がだした。

05年、西山らは国を相手に提訴を決意。

長男は、いまさら、どうかと感じたと語る。

西山は裁判はきついが、何人かの人に謝罪もしたい。

国への怒り、プライドもある。裁判での偽証を追求したい。

琉球新報、密約をしり、05年、西山の取材をした。

鬼の顔で熱く語った。国への怒りが強烈に残った取材だった。

05年、琉球新聞は「沖縄返還密約事件」と2面開きの記事を出す。

提訴は棄却。20年も経過しているが理由。

08年、メディア側が訴えた。密約を認めた官僚がいた。

西山の「沖縄密密約」が出版。初めての本。

妻からNHKへ手紙が来た。

少数の人たちの力でやっと結実されたと。

09年、澤地久枝と妻とHNK女性3人で旅に出た。

10年、東京地裁、開示を求める画期的判決。

11年、東京高裁、日本政府は所有しているのか?

11年、最高裁、上告を棄却、ずれている裁判だった。

そのころ、妻はがんにかかっていたが、言わなかった。

13年2月78歳で他界。

妻の死去で、西山から毎晩孤独、NHKへ電話があった。

号泣し電話をきれなかった。

彼はまだ、杖でギャンブルをしていた。

妻の命日の2日後91歳で亡くなる。

のちにわかったこと、米の文書から

沖縄には140万ドルしか支払われていなかった。

〇密約はあったのだろう。

西山に関しては、人として、どうかと感じた。

記者としては鋭い目はあっただろうが、

事務次官と関係を持ったのは、

ネタ取りのためか、単なる浮気なのか、偶然書類を得たのか・・

それは、わからない。

ギャンブル、飲酒も最後までやめてない。

妻への思いはあったのか・・

イケメンではない。

押しが強そうな外見。わがままな弱い男性だったのでは・・

この事件がなければ、記者としてどう生きていたか・・

先日、GWのトークイベントで、青木理が、この本を押していた。

青木とは全く違うタイプの記者。

ドキュメントとしては半分は面白かった。



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