角川文庫。21年刊。
沢野ひとし、どこかおかしく、借りている。
イラストも上手くはないが
味がある。これは購入した。
気軽に読め、書いているが、実は本質もついている。
山の話が多い。家族の事が面白い。日付がないのでいつのことか?
水墨画風イラストもすてき。44年愛知生まれ。法政大中退。
何冊か読み、彼はADHD傾向はあると思う。
大学を出て、こぐま社に15年勤務。営業で全国の児童書がある書店は
ほぼ回った。営業でウロウロが楽しかったとある。
このあたりもADHD傾向かと感じた。
〇4つ上の兄のこと。
65歳くらいでなくなる。
その10年前からアルコール依存症に近かった。沢野自身もアルコール依存症、
一歩手前。でもまだ生きているので大丈夫。
兄はドイツに2年赴任。
50を過ぎ家族と別居、一人くらし、朝からウォスキーをボトル1本。
大学の経済学部教授で、優秀な兄。登山は兄から習った。
〇とび職の息子は夏の間、南アルプスの山小屋で働いている。
山が好き。その後、植木職人になる。
〇物がとにかく多い。文具類の多さに自分で唖然とする。
海外へ行くと手当たり次第に買う。兄が死に都内の仕事場は
もういらないと思い
片付けないといけないが。~買い物依存症っぽい。高い万年筆が7本など。
いいと思うとつい買っている。まあバブル時代に稼ぎ
自由なお金もあるからだろう。妻は多分地方公務員、教師。
〇都内の仕事場を引き払う。でも一部屋、安い部屋があれば・・
本など置ける。探す。半値のワンルームでいい。不動産巡り開始。
初めは住んでいる町田近辺、だんだん広がり、葉山、鎌倉、逗子
湘南へと広がってしまう。ホテルもいいか、1か月単位で借りられる部屋がある・・
~エスカレートする。衝動多動性、次々はADHDっぽいね。
〇町田は古い乾物店が多い。この乾物を、
ラオス、ビエンチャンへの輸出を考えた。
直行便はないが、日本人も増えている。日本料理にも使えそう。
輸出の代理店を担当。商店で主にこの話をすると~と言われた。
納得、あっけなく挫折した。
〇椎名誠とは千葉の高校で知り合う。
椎名が書いた昔の文庫解説には、沢野は、とにかく人の観察が鋭い。
とめどなく自分の思いをよく話す。
二人共に、母を若い頃病気で亡くしている。
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