ハイブリッド6

ヴェルスパ大分レディース（以下VOL）が新しい戦術を生み出した。

その名も【ハイブイエル10】である。

ハイブイエルの『ハイ』は「挙手」、「自己主張」を表し、『ブイエル』はヴェルスパレディースの頭文字をとったものである。
VOLには絶対的なストライカーがいないため、フィールドにいる10人全員がストライカーとしての役割を果たすことを前提に命名した。

この新戦術においては、GK以外のポジション役割を固定せず、GK以外は全員「私がストライカーなんだ！」としてプレーするため超攻撃的なスタイルとなる。10人全員がストライカーになるため、相手からすると、いつ、誰が、どんな攻撃を仕掛けてくるか解りにくく、そのため、相手がマークを外したり、困惑させたりできるのがこの戦術のメリットである。

「常識や既成概念を捨て、全員攻撃を行うフォーメーションのことです。もちろん、守備も全員で行います。全員攻撃・全員守備といえば漫画の世界だけのことだとお思いでしょう？しかしながら、今、目の前で起こっているVOLのサッカーを見てください。この戦術で皇后杯予選を突破しますよ！」と監督談。

もちろん、この戦術にもデメリットはある。超攻撃的になるとは逆に10人全員には守備などの役割も担わなければならない。
そのため選手にはポリバレントのスキルが求められる。DFだった選手にもシュート技術が求められるのはもちろん、中盤の選手にも守備技術が求められる。つまり選手一人ひとりが苦手な部分もプレーしなければいけないということだ。



…なんてことを昨日の女子バレーを見ながらVOLのことを妄想していた(笑)
惜しかったなぁ、金メダル。