blueberryの釣行記

美しい渓魚を求めて..テンカラのブログです

初夏の渓流

2017-05-31 | 釣行記
岐阜の川へ行ってきました。

同行者はいつものTiareさんとその友人。
朝3時に家を出発し川へ向かいます。


釣れそう...

朝7時半頃に到着しました。
水量もちょうどいいし、気になるのは水温ですが、川に入るとすぐに反応がありました。


片目のイワナ

すぐに1匹釣れました。
これは期待できると思ったのですが、日が昇るにつれて反応が鈍くなります。

魚がいるにはいるのですが、底のほうでじっとしています。活性が明らかに悪い状況です。
渕では全く反応がなく、たまに瀬に出ているやつを狙うことにします。


23cmくらい?

ところが瀬で反応があっても、掛かる率が明らかに低いです。
毛鉤をしっかりと咥えているのか、つついているだけなのか...
ただ単に下手なのか...

他の2名も苦戦しているようでした。


本日一番の岩魚

プレッシャーも相当あるようです。
遡るにつれて反応が鈍くなり、最終的には集中力が欠けてしまいました。

でも魚は多く、反応もあったので楽しめました。
次回またもう少し気温が上がってから行ってみたいと思います。




沈みゆく谷

2017-05-15 | 釣行記
今日突然思い立って、川へ行ってきました。
行先は、いつもこの時期に行く三河地方の川です。家から1時間くらいで着くのでお気楽釣行にもってこいです。

いつも行く公園のところに車を止めようとしたのですが、下流2キロくらいのT字路のところから奥は通行止めでした。
そこにいた交通整理の、気のいいおじさんに聞いてみるとちょうどその公園の辺りを工事していて、上流側からも行くことができないとのことです。

歩いてなら行ってもいいですか?と聞くと、ここから奥に人を入れると私も怒られるんだよね~とのこと。ただ、川を歩いてさかのぼるなら暗黙の了解という感じでしたので、少し下流に車を置いてそこから始めることにしました。


国土交通省?

今までこの辺りには入ったことがないので釣れるかどうか不安でしたが、意外と良い渓相です。

ときおりアブラハヤらしき、小さな魚がつついてきますが針にはかかりません。
すこし行くと反応があり、ウグイが釣れてきました。


ウグイ??

かとおもったら、どこかでみたお顔です。
またホウライマスでした。よく考えてみればここは鳳来町に近いところなので、ホウライマスが多いのかな??



この辺りはアマゴがいるはずなんだけどな~と思いながら遡りますが、なかなか反応がありません。

しばらく行くと良い流れがあり、ライズのような気がしました。


チビッ子アマゴ

やっぱりいました。小さいですが太っていてなかなか良い引きです。

魚はここまで。
しばらく行くと通ラズになっており、仕方なく上の道路へ上がると、結局ちょうどさっきの交通整理のおじさんのところへ出ました。



おじさんの手前上、そこよりも奥に行くわけにもいかず、雨も降りそうだったので、そこで終了しました。
2時間くらいしかできませんでしたが、魚の反応もあり楽しかったです。



さて、このあたりの川沿いの道では、あちらこちらで通行止になっていたり工事をやっています。


この橋も..

じつは近い将来、この辺りはダムの底に沈みます。
Sダムの計画が、ここへ来て急に活性化してきました。

そのため近隣の家はすべて撤去。橋などの人口構造物も撤去するための工事が進んでいます。
今回の公園の辺りの工事もそのためだと思われ、あの良い釣り場もダムの底へ沈むことになります。

できるダムは治水用で、かなり大型のものです。国土交通省の管轄です。
下流の都市に水を供給したり、洪水の調整のために作られるのだとか。
近年、大きな洪水も起きていないし水不足にもなっていないと思うのですが、本当に必要なものなんでしょうかね??

そもそもすでに何十年前の計画ですので、今の時代にはそぐわないこともあると思うのですが...


この流れも数年後には...

その代わり、村と村をつなぐ幹線道路は素晴らしく良いものができてきています。
ここは都市から遠く離れた僻地、工事で地元の土木業者は潤うし、先ほどのおじさんのような方にも仕事が回ってきます。

だからと言って未来永劫、環境に影響を及ぼすダムを作っても良いのか?それを考えると複雑な気持ちになります。

このようなダムは深い山の中、人目につかないところでひっそりと工事が進むので、一般の方にはほとんど認識がないことも問題の一つだと思います。
下流に住む人こそ、そのことを認識する必要があります。



帰り道、新しくできるダムの直下に位置する小学校の近くの橋に垂れ幕がかかっているのを見つけました。


こどもが書いたと思われる絵

水は流れているからこそ清いものであって、それを止めるという行為は富栄養化や酸素不足などで水質を著しく低下させます。

湖底に蓄積されたヘドロ混じりの水が流れだすことにより、川石には苔もつかず鮎の生育にも大きな影響を与えます。
このような現象は、ダムができてから10年~20年ほど経ってから顕著になってくる場合が多いです。

こういった問題は、実際に川で泳いだり、釣りに入ったりする人でないとわからないかも知れません。


学校のフェンスにも

教育者がこのような問題をどのようにとらえているか分からないですが、子供たちの純粋で一生懸命な気持ちを考えると、なんだか悲しい気持ちになります。

数十年後にこのこどもたちや、そのまた子供たちが変わり果てた川の姿を見ることのないよう、関係者、また自分たちもできるだけの努力をしていかないといけないと思います。