つくるかい&Yanzu Diary

お絵描き、陶芸、アイシングビスケット。
小さな幸せと自宅教室つくるかいのお知らせです。

目に見えないもの

2012-06-02 08:33:22 | 日記

最近テレビ番組をほとんど見なくなりましたが、楽しみで録画して見る番組があります。

タイトル『有吉マツコの怒り心頭』という番組だったかな、

投稿された、怒りとか疑問について、毒舌のお二方がたわいもないトークする番組なんですが

そこに夏目さんという、キュートなアナウンサーがいつも司会に出ていて素敵なのです。

知的なお顔立ちは、ただ可愛いでなく、髪型や、ファッションでいつも少し攻めてる感じがすき。

 

で、最近彼女が司会の『なつめのおみみ』という番組が出来たというので、見てみる事にしたらコレがなかなか面白い。

コーヒータイムに、先日の録画を見たら

ちょっと気になっていた、女性映画監督、河瀬直美さんがゲストでした。

作品は『萌の朱雀』『殯(もがり)の森』などはカンヌ受賞作ですが、私は残念ながらまだ見ていません。

 

で、彼女の作品に対しての我が儘っぷり、や強引なトークにコーヒーも忘れ、すっかり見入ってしまいました。

プロなら出来るでしょ!?と現場ズタッフにもかなり強引な要求をし、

役者がいなければ、田舎の中学校にのりこんで素人つかまえて、主演させたり!

 

(余談:NHKカーネーション主演の糸子役の尾野真千子さんは、15歳の時いきなり学校の靴箱で声をかけられ萌の朱雀で主演なんだそうです。 彼女は暗い印象であまり好きでは無かったのですが、数々の受賞をきっかけに見た、広島放送局の『火の魚』という良いドラマ見て、     いい女優さんだなぁと印象が変わりました。火の魚では今は亡き、原田芳雄さんと共演です。)

 

で、話しをもどします。

一番心に残った話は、彼女の生い立ちと故郷の奈良の話。

事情があり年老いたおばあちゃんに育てられた彼女は、ものに感謝したり、目に見えないものを崇めたり、

そういう姿をあたりまえに見て育ち、それが作品に影響しているというのですが。

都会育ちの人に分からない、感覚の1つとして、お話ししていたのが、

故郷に帰りたい、津波に襲れても、土砂くずれにあっても、遠くへ移住せずに、故郷に帰りたい理由は何だか分かります? 

それはたった1つ。

ご先祖様に申し訳ない。 

脈々とその土地で受け継いできたものを、自分が絶やしてしまうのはご先祖様にもうしわけないという気持ち。

 

実は、私も主人の実家で、それを感じていたので

深く頷けました。田舎で、信心深い暮らしを送る人々は、死者が無い人ではなく、

ともに生きているなぁ。と思っているんです。

だから、お墓はいつもピカピカで、お花も絶える事無い。

そういう暮らししていたら、お金の問題でなく故郷にこだわるのかもしれないなぁ。

 

アジアの国々の田舎では、神様に捧げるお花や、誰かに捧げるお花を道売りする人が、あたりまえにたくさんいて、

巨木にはお花が捧げられていたり、

自然の恵みにも感謝したり、崇めたり。

わたしは、やっぱり、そういう姿が美しいと思ったり、ホッとしたりするから

そういうところがすきなんだなぁ。とも思うのです。

 

ほんと、私にもこんなに近い山梨の実家でさえ、カルチャーショックはありました。

捧げ、崇め、人は謙虚です。

時には面倒なほど。

合理的なものの考えだけではすまないのです。

 

私達は、

ふだんご先祖様のことや、お天道様の事なんてあまり考えませんよね?

守るものが目の前にしかなくて、目に見えないものは信じない事が多いから、

理解するのは難しいかもしれません。

それを河瀬直美さんは指摘していました。

 

とても心にひびきました。 


コメントを投稿