つくるかい&Yanzu Diary

お絵描き、陶芸、アイシングビスケット。
小さな幸せと自宅教室つくるかいのお知らせです。

時代の家

2010-04-15 01:13:36 | 日記
先週「我が家の歴史」という三谷幸喜監督の3夜連続ドラマを録画して、
長いのであとで時々早送りしながら(笑)見た。

ドラマそのものは大した内容ではなかったけれど、たくさん登場してくる昭和の有名人達を誰が演じているのか、
と、時代の道具がなつかしくてちょっと面白かった。

おきにいりの「美の壺」という他の番組でもたまたま最近
昭和の家というタイトルの特集をしていて懐かしいなぁと見ていたところ。

幼少の頃のよく遊びにいったおばあちゃんの家というのは、洋風の応接間と、日本の居間のある、まさに「昭和の家」
玄関はガラガラ引き戸で、ネジ鍵。
広い居間にみんなが集まって、
春にはタケノコを掘り、~トウモロコシ、~焼き芋、ふゆには餅つき、といろんな事をして居間で食べた。
家の裏にはかまどがあり、大勢の時の煮炊きはそこで。
娘と孫達が団扇で扇ぎながら薪当番。
(昔の家族はみんなでこうやって居間を中心にワイワイ暮らしてたんだねぇ。)

玄関にはジーコジーコの黒電話、
お勝手にはぼ~んぼ~んとなる古い時計。
ガチャガチャっと回すテレビでいとこ達と8時だよ全員集合!みたっけ。(映りが悪い時はちょこんと乗ってるアンテナと格闘)

主のおじいちゃんは明治生まれの人で、スーツをきて役場へ出かけても、帰宅すると衣紋掛けの着物に着替え。
どこをどう思い出しても武士のような人だった。
厳しかったしね。
おばあちゃんはよく笑い泣きしてしまう可愛い人で、機織りが上手で機織り部屋の綺麗な色の生糸をよく見せてもらった。

広い縁側に猫。
池には錦鯉。
手入れされた松の木、梅の木。

今、代がかわって床の間にはおじいちゃんとおばあちゃんのお仏壇がある。
最近行かなくなってしまったけど、懐かしい昭和の家も年をとったはず。

いままで私にとってはおばあちゃんの古いお家というだけで、歴史的なものは感じてなかったけど、
振り返ってテレビなどで見ると、今はもうなかなか見られないものもたくさんある事に気づかされた。
お家も立派な文化遺産だし、思い出もあるから、写真か、絵か、なにかで残さなくちゃならないなぁ、と思っているところ。