今年突然浴衣に目覚めた私は、既にバイセルで中古の浴衣を購入していた。古着の有松・鳴海絞りの浴衣である。どこの誰が着ていたものか気になるような人にはオススメ出来ないが、寸法が私にピッタリで、柄も好みなら、私は全然こだわらない。なんせ新品で仕立てるとしたらとてもじゃないけど手が出ない代物だ。
しかし、送られてきた物は、目立つ汚れや染みはほとんど気にならないものの…臭いが凄かった。長〜いこと箪笥の中に仕舞われたきりの着物にありがちな独特の臭いである。不思議なんだけど、うちの姑の着物も長い事着られなかった物は同じ臭いがしていた。個人差って無いのかな?着物って基本「洗わない」から、体臭とか汗とかそういうものが関係するんだからそれぞれ違う臭いになりそうなものだけど…。何故か同じ臭いなんだよね。
しばらく部屋に吊るしていても消えない。
消臭剤と一緒にビニール袋に包んで置いても消えない。
浴衣なんだから洗って見ようかな?と思い検索してみると絞りの浴衣は自宅で洗わなきゃダメなんだって。クリーニングに下手に出すと、きっちりプレスされてしまって絞りが台無しになることもあるそうだ。
そういうわけで洗ってみる。すると
全く臭いはなくなった‼️
少し生乾きの時にパンパン伸ばして、形を整えると、スッキリ、新品同様の仕上がりとなった。
「長い事しまわれていたんだね。これからは私と色んなところに出かけようね💕︎」
思わず浴衣に語りかけた。
どこのどなたか存じませんが、背格好が私と同じ女性がいたことに感謝。有難く引き継いで着てゆきますね。
古着をザクザク切ってリメイクする人が多い昨今だけど、本来の着物としてまずは着てあげて欲しい。
着付けなんて今はYouTubeでいくらでも教えてくれるし。着れると楽しいと思うんだけど。
続く。