大型の台風なんかが近づいてきている時。
天気予報なんかで台風の進路の図をぼーっと見ている。
そんな時、時々考えるのは
…こうしてこの台風でもし、死ぬ人が出たとしたら、その人は(自分を含めだけど)まさかこの台風で自分が死ぬ事になるとは思わずに、この天気図を眺めているんだろうな…
ということ。
ほんと、人間なんて自分がいつ死ぬかもしらないくせに、毎日呑気に生きているもんです。
聖書に私の好きな箇所があります。
「ルカによる福音書」
12:22それから弟子たちに言われた、「それだから、あなたがたに言っておく。何を食べようかと、命のことで思いわずらい、何を着ようかとからだのことで思いわずらうな。 12:23命は食物にまさり、からだは着物にまさっている。 12:24からすのことを考えて見よ。まくことも、刈ることもせず、また、納屋もなく倉もない。それだのに、神は彼らを養っていて下さる。あなたがたは鳥よりも、はるかにすぐれているではないか。 12:25あなたがたのうち、だれが思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。 12:26そんな小さな事さえできないのに、どうしてほかのことを思いわずらうのか。 12:27野の花のことを考えて見るがよい。紡ぎもせず、織りもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。 12:28きょうは野にあって、あすは炉に投げ入れられる草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。 12:29あなたがたも、何を食べ、何を飲もうかと、あくせくするな、また気を使うな。 12:30これらのものは皆、この世の異邦人が切に求めているものである。あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要であることを、ご存じである。 12:31ただ、御国を求めなさい。そうすれば、これらのものは添えて与えられるであろう。12:32恐れるな、小さい群れよ。御国を下さることは、あなたがたの父のみこころなのである。 12:33自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたくわえなさい。 12:34あなたがたの宝のある所には、心もあるからである。
教養の無い私には本当の深〜い意味は説明できませんが、この箇所を読むと、いい歳をして貯金も無い私は、少ーし気が楽になります。でも、施しているかといえばそういうわけでもないけど。
Twitterで噂になっている「100日後に死ぬワニ」、ご存知ないかたは調べていただくとして詳しい説明は省くけど、昨日の100日目の結末に私は何だか囚われてしまって、昨日の晩はよく眠れないくらいだった。
私の心に何故かこれほどまで響いたのは、高校生の頃、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ時以来だと言って良い。
私には3人の息子がいるが、みんなワニくんとその仲間達と同じような毎日を暮らしている。彼等の友達なんかを見ていてもそんな感じ。年中なんだかんだより集まり、彼等なりに日々を働いたり、遊んだり、悩んだり、夢見たり…。
ワニくんにもお母さんがいて、電話したりしてる会話をみてもウチとおんなじようなものだ。でも、この日本の生きる人々のほとんどはこうやって平凡な何気ない日々を暮らしていると思う。(ウチと一緒にしちゃ悪いかしら😅)
でも、誰も明日自分が死ぬとは思っていない。多分、当然明日も来るし、自分は生きていると思っている。だからこそ平気で生きていけるのですよね。
ワニくん、最後に見た満開の桜並木。
それはさぞ綺麗だった事でしょう。
種から育てた椿。
かれこれ7〜8年目で花が10個以上付きました。側に咲いてた雪柳と。