Ring-A-Ding 日々ロック,R&B,そしてゴスペル〜💋

おばちゃんがココロに浮かぶ由無し事を、気ままにつぶやく。ロックな時間。

ももちゃん1

2018-06-07 04:33:45 | 
ウチには17歳になるメス猫が居る。
名前は「ももちゃん」。
「もも!」と呼ぶ事は滅多になく、大抵皆んな「ちゃん」付けで呼ぶ。
それも、誰しもが家に戻るとまず、出迎えてくれる彼女に声をかける。我が家のアイドル。猫なで声…とはよく言ったもので、まさに彼女を撫でながら優しーく
「ただいまぁ〜ももちゃ〜ん」とデレデレになるのである。

ももちゃんは生後1ヶ月くらいの頃我が家に来た。ウチの三男ファミ吉が、小学校1年生にあがり、一人でほっつき歩けるようになり近所の文房具屋さんの猫を撫でに毎日通ったら、そこのおじさんがファミ吉の為に貰ってきてくれたのである。
なんでも、知り合いのマンションオーナーから引っ越し後の部屋に置き去りにされていたらしい…とのことで引き受けて来たのだと。2匹の子猫で、1匹は黒猫。もう1匹は全身黒で白ソックス。
「貰ってくれないとね〜困っちゃうんだよ。ウチの猫はこの子猫がいるとダメなんだ〜、神経衰弱になっちゃって!」…と、頼んだわけでもないのに貰って来てくれたおじさんに抱かれていたのが黒に白ソックスの「ももちゃん」だった。飼い犬・猫の名前で、「もも」は多いらしい。避妊手術のため獣医にいったら「まあ、あなたもももちゃんね」と、言われた。



ウチの夫も私も実は大の猫好き!
でも、ツンデレで、最初は子供達の手前「しょうがないなあ」と、いう態度で認知した。その時は夏休みに入ったばかりで、子供達は一日中家にいるもんだからももちゃんはいつも誰かしらの腕の中に居たが、やがて、ご飯をくれる私の後を追うようになった。
ももちゃんは来た時から「カリカリ」の餌が食べれたし、トイレを買って来たら、教えもしないのにサッと入ってオシッコをした。多分、捨てられた前の飼い主のところでいくらか親に育てられたのだろう。非常に飼いやすい子猫だった。


それから早17年。
私は家で眠る時、例え小昼寝であろうと ももちゃんと共に寝ない時は無い。子供が小さい頃は、添い寝をしていると必ず間に割って入ってきた。誰かが夜寝るときに寝床に連れていっても、必ず抜け出して私の所に戻る。
ももちゃんは寝るとき必ず私の腕を腕枕にして寝るし、どうしても私の懐に入って来て、寝返りを打つたび背中に回るのを嫌がって懐に入り直してくる。慣れないうちは寝不足になるようだった。昔から何故か私は猫に懐かれるたちなのだが、こんなに長生きしてこんなにべったりの猫も始めてだ。


先日、猫の蚤よけの為の薬を貰いに獣医に行くと、待合室にお爺さんが猫をペットキャリーに入れて座っていた。「もう17歳になるんです。」と言う。おお、ウチのももちゃんと同じ!と、思ったが言わずに話を聞いていると、「肝臓が悪いんです。毎月治療に来ているけど、もうほとんど動けないし、せいぜい餌場と寝床を這うくらいでね」ですと。
ももちゃんとはと言えば、食欲もあるし、朝からニャーニャーうるさいし、健康。よーく観ると、前歯が一本無くなってたり、その寝姿に年を感じることもあるが、まだまだ若い。去年の夏だって蝉を取って来た。
猫も個体差があるねえー。


ももちゃんはとっても臆病な猫で、知らない人がまずダメ。お客があるとどこか奥に引っ込んでしまう。2〜3度合ってようやく慣れる。私は昔ながらの飼い方で外出を自由にしているが、ももちゃんは遠出をしない。ほんの目の前の隣のウチの塀の上くらいまでだ。そして猫が嫌い!よその猫が寄って来ると物凄い剣幕で追い払う。
だから友達猫が1匹も居ない。
とにかく臆病で無理をしない、他の猫と接触が無いことが低燃費な生活で、若見えを実現しているのかもしれない。


こちらも歳をとって、これから子猫を飼う気力はなかなか湧かない。虫やスズメを取って来たり、春先ミャーミャー騒いだりするのにはついていけない。
落ち着いた美魔女のももちゃんにせいぜい長生きして欲しいと思っている。