Ring-A-Ding 日々ロック,R&B,そしてゴスペル〜💋

おばちゃんがココロに浮かぶ由無し事を、気ままにつぶやく。ロックな時間。

さくらさんありがとう

2018-08-29 20:51:45 | その他
私が初めて、テレビアニメ以外のさくらももこさんの作品に出会ったのはいつの事だったか…と、思い出してみると…乳がんのための左乳房全摘手術のために入院している時だったことを思い出した。今から24年前、私は33歳だった。


隣のベッドに、やはり胃がんで胃の何分の1かを採った当時の私より少々年上、40代後半くらいの女の人が居た。昔の事で、今なんかよりずっと開けっぴろげの病室はカーテンなど引くこともなく馴染んで来ると修学旅行の宿屋みたいにベッドに寝転んで枕を並べて、ガヤガヤおしゃべりをしたものだった。

この彼女がスゴイ人だった。
成人した息子さんがいるが、全盲で、今はマッサージ師を開業しているという。その息子さんは、実は前夫の連れ子で、小さい頃、父親に手を引かれて、彼女の働く八百屋へと買い物に 毎日のようにやってきたのだという。「夫に惚れたというよりも、その子が可愛くて可愛くてねー。それで、その人と一緒になったようなもんよ。」
でも、結婚してみたら、なんと男は酒乱でDV男だった。でも、息子のことが可愛いそうで、必死に耐えて頑張った。自分の子を妊娠もしたらしいが、酒乱の夫に階段から突き飛ばされて流産。仕事を選ばず働きづくめで働いて、身体はぼろぼろ。大人になった息子が「母さん、離婚したらいいよ」というので、やっと別れる決心がついたのだと。離婚後、元夫は数年後に病死。深酒がたたったのだろう。

そして、私と出会った当時は再婚していたのだが、その相手は筋ジストロフィーを患っている人で、その時の入院時には、旦那は来られず、代わりに旦那のお父さんが、長野から出てきてくれてるのだという。彼女はその筋ジストロフィーの男が見捨てられなかったのだろう。彼の父親は、彼女にエラく感謝していて、彼女の身体を心配して田舎からわざわざ出てきてくれるのだが、ありがた迷惑と、いうわけにもいかず、手術後の寝巻き姿で、点滴の台をガラガラいわせながらお父さんを迎えに階下に降りるエレベーターに向かう姿が今でも忘れられない。
その彼女が、「私の唯一の楽しみ」と言って貸してくれたのがさくらももこさんのコミックだった。さくらももこさんの子供の頃から青春、漫画家デビューまでのあれこれ…笑っちゃうけど、ちょっと胸がキュンとする、エッセイのような漫画だった。


それから私は退院して抗がん剤治療が続き、子供がまだ小さかった事もあり、彼女のことは遠い記憶の彼方へ行ってしまった。その頃の入院中に同室になった人達は色んなひとがいて、それぞれ自分の人生のことを語って聞かせてくれたが、つくづく一様に感じたことは「みんな不幸だった」ってことだ。場所が病院ということで、人はやはり様々なストレスから病気になるって事なのだろうか…。でも、女は強い。それで、病んでも、みんな語りながら「はっはっ」と笑っているのだ。


さくらももこさんがこんなにも早く逝ってしまわれるとは、余りにも突然で、ショックとしか言えない。
いつから闘病されていたのか、何も言わず耐えていたのか、我が身から想像するにも余りにも強すぎて辛い。

私達が病んだ時、まる子ちゃんは支えだった。
さくらももこさんにはなにが支えになっていたのだろう。
ただただ感謝あるのみです。



八月のひまわり。

鎮魂の夏

2018-08-16 08:36:34 | その他
歳のせいか 今年の夏は墓参り関係に明け暮れている。
息子達や甥や姪達 若者はちっとも興味持たず、みんな仕事にかこつけて誰も追いてこないようだが、夫は還暦過ぎてやたら墓参りに行きたがる。
昔若い頃はおばあちゃんにうるさく言われてもなかなか行こうとしなかったくせに、自分があの世に近くなってきたら…というか…還暦過ぎ親父は他に行くとこないのか?やたら「墓参り」ワードに敏感だ。


しかし、この暑さ。
夫の両親の眠る墓参りはなかなか大変だ。というのも霊園に草むしりを依頼しておらず、自分達でやっているからで、それが半年に一度くらいだと草ボウボウ!45ℓのゴミ袋一杯くらいになる。それを2人でかがんで炎天下やっていると、クラクラ〜となる。
そこで、去年は雨の中行った。
ビニールのレインコートを羽織っても、炎天下よりよほど楽だった。以来、夏は雨の日を狙っている。
今年は残念ながら晴れ続きだったが、多少曇りで助かった。
それが終わると、今度は田舎の本家の墓参り。夫は昨年新車を買ってから、やたらと墓参りにかこつけて遠出をしたがる。夫との旅行なんて、50代後半のおばちゃんである私は正直「面白くもなんともない、いや、うんざり」であるのだが、「先祖の墓参り」と言われて付き合う羽目になる。


これから向かう東北はどうやら九州を通過した台風の影響で今日は大雨や雷雨の予報。
覚悟して長靴まで車に積んだ。
いくら涼しくても雷雨は困る。

あの世とこの世の境をウロウロしてお盆を過ごす。
今年亡くなった人々を想いながら。

一泊して戻ればまた仕事が再開だ。


山の日、浅間嶺の蕎麦屋にて。レンゲショウマ。

いろんな夏

2018-08-02 04:29:20 | その他
朝3:30に起きるのが習慣である。
しかし…この暑さ…。

我が家は、この夏初めて、キッチン兼リビングである主室のエアコンを切らずに夜寝る事にした。余りにも朝から(というか夜中)暑いので、起きるや否や汗だくだからだ。数年前に朝のこの時間、調理師の受験勉強をしていた時もこれ程暑くなかったのを思い出す。扇風機を回していれば充分だった。
でも、もっと前に義母を引き取ってうちで介護する事になった夏は、確か猛暑だった。ものすごく暑い中を、毎日病院通いした記憶をたどる。
その時ですら、エアコンつけっぱ ではなかったのだから、単に私が歳と共に、辛抱がきかなくなったってことかな?


しかし、設定温度を27度に設定して、一度冷えた部屋を保持する方が、留守中でも節電となるらしい。

我が家は木造老朽なので、隙間風だらけ、おまけに一階の店を営業すれば、換気扇の吸い込みが強く、各部屋の冷気がみな吸い寄せられるから、この説を鵜呑みに適応は出来ないが、夜中は店の換気扇もとめるので、冷気は留められる。朝のひと時くらい、快適に過ごしたい。



しかし、この朝のひと時。本当は、貴重な自由時間なので、もっぱらこうしてブログを書いたり、趣味の手芸や、本を読むなどに使う、けして、家事などしない!と、心に決めていたのに、この暑さ!
なし崩し的に前倒しで家事をする羽目になって来て居る。
というのも、朝、普通の時間(7時とか8時とか)に洗濯をしていると干す時にもうお日様はカンカン照り。汗だくの作業となる。それが、この時間(夜中の4時頃)に洗濯して干してしまうと、朝の8時にはもう乾いている!取り込んでしまうことが出来るくらいだ。
そして、その時間に取り込めると、一番暑い盛りの午後に洗濯物を取り込まなくて良いし、急なにわか雨も怖くはない。
その他、朝ごはんのおにぎりを作ったり、麦茶を沸かしたり(私はどうしても、麦茶は沸かすんだ。他の冷茶は水出しなのに…) 。
すでに部屋が快適温度なので、つい、家事がはかどってしまう。
これではいけない!と、思いつつもやはり猛暑の夏は
早めの行動開始が良さそうだ。
損したような、得したような…複雑だが、とにかくこの夏は尋常じゃない。梅干しも2日しか干さなかったし。なんせ、その日は連日の猛暑。東京観測史上初の気温40度を超えた日だった。これ以上干す必要無し!と、見切った私は、さっさと梅を壺に詰めて、冷暗所(一日中エアコンつけっぱなしの部屋)に置いた。壺の梅は ほんわか暖かい。
去年の梅の壺を見てみると、「変な夏。曇り続きで5日干す」と、貼り紙がしてある。
毎年いろんな夏がやってくる。
こっちも作戦をいろいろ変えて対応しなくちゃなんだよねー。


路で出会ったハイビスカス🌺