Ring-A-Ding 日々ロック,R&B,そしてゴスペル〜💋

おばちゃんがココロに浮かぶ由無し事を、気ままにつぶやく。ロックな時間。

ももちゃん3 実家の父

2019-01-18 04:36:23 | 
昨日、歯医者に行こうと歩いていたら、向こうから 近所の文房具屋さんのおじさんが自転車に乗って走ってきた。すごく久しぶりなので「お久しぶりです〜^_^」と、挨拶すると「ほんとだねー、ところでももちゃん元気?」と聞いてきた。このおじさんは、うちにももちゃんを連れてきてくれた人である。



まだ、ウチの三男 ファミ吉が小学1年生に上がったばかりの頃、ウチには10歳のゴールデンレトリーバーが居た。
毎日散歩で文房具屋さんの前を通ると、そこの猫である「キノ」が店の前にゴロゴロしていて、ウチの犬にフーッ‼︎と威嚇する。文房具屋のおじさんはキノを抱き上げては「いいなぁ、おじさんもそういう犬が飼いたいんだよな」…といつも言っていた。
ファミ吉は一年生になって、独りで行動できるようになると、ちょくちょくこの文房具屋さんに行ってはキノを撫でていた。おじさんとは「ウチの犬とキノを交換しよう」という話をよくしていたそうだ。

そのうち 、もうすぐ夏休みに入ろうという頃に、ある日おじさんが小さな生後1ヶ月程の仔猫を抱いてやってきた。そして「この猫、ファミ吉君にもらってもらおうと思って」と言って小さな箱に入れた仔猫を置いて行ってしまった。



ウチは無類の猫好き。
でも、犬もいるし…食べ物屋でそんなに生き物飼って、
印象悪くないかしら?でも…あー、こんな仔猫見ちゃったら!もうっ!
ファミ吉でなくとも私達自身がもう仔猫を手放せなくなってしまって、まんまとおじさんにしてやられてしまった(~_~;)。

それから18年。
おじさんは大の猫好きで、キノが可愛くて仕方がない。
私達はお互いに自分の猫の自慢をし、感心しあった。
「キノは何才になるんです?」
「もう、22才だよー。人間で言ったら105才くらいだよー!」
「えーっ!すごい!でも、うちのももちゃんも18才になりますが、人間で言ったら何才?70才くらい?でも、毛艶も良くて…叔母の家で、18才で死んだ猫が居たんですけど、もうボロボロでしたよ。でもうちのももちゃん全然若見えで、ウチじゃ"美魔女"って呼んでんですけどね〜」
「イヤーそうなの?うちのキノは大分 足腰よたってきたよ。高いところ登れないし」

猫自慢は楽しいね。
そういえば、おじさん、ウチにももちゃんを連れてきた時言っていたけど、ももちゃんには姉妹が居て、そちらはおじさんのお友達が飼ってるって言ってたけど。



そもそも 、この文房具屋のおじさんのお友達でマンションオーナーの人が、ある時、転出した後のマンションの部屋を点検に行ったら、そこに仔猫が2匹残されていた。どうも、住んでいた女性が置いて行ってしまったらしい。2匹は黒猫と、黒猫ソックスで、オーナーは仕方がなく黒猫を飼うことにし、ソックスの方を文房具屋さんに預けたのだと。そのソックスがももちゃんである。
おじさんは兼ねてから 猫を欲しがっていた ウチのファミ吉を思い出して引き受けたのだと。
以来、ウチではこのおじさんを「ももちゃんの実家の父」と呼んでいる。



「ももちゃんの他に姉妹猫が居たと聞いてたけど、その子は元気なんですか?」と聞いてみると
「えっ?姉妹?あー、そういえばね。あれはね、すぐ死んじゃったって言ってたよ。なんだか肝臓だか腎臓だか悪くて。」
「えっ?そうなの。」
「うん。もう半年くらいで死んだって言ってたよ。」

なんだー。そうだったのか。私はこの世にもう1匹、ももちゃんと血を分けた姉妹が居るんだ…ってずっと思ってきた。もっと早く聞けばよかったけど、18年間もそう信じてきてたんだ。そうか…。

ももちゃん、あんた天涯孤独だよー。


PTSD?

2019-01-15 04:35:26 | その他
私は映画は一人で観るのが好きだ。
本を読むのと同様で、ごく個人的な行為だと考えている。
普段夫婦でテレビを見ているのと同様に、夫婦で映画を観に行くことも無いではないが、本来自分の観たいものはサッサと一人で行く。他人の観たい映画に付き合うほど暇ではない。自分の観たいものすらそうそう全部は観きれないのに…。

それに普段から夫婦で仕事をしていると、例え映画であっても、一人出かけるのは「解放」なのだ。私にとって。ただ映画を観るってだけじゃない。独りで出掛ける開放感が好きなのだ。


昨年、映画が終わり、余韻に浸りながら「さて、なにか食べて帰ろうかな?」などと考えながら 消していたスマホの電源を入れると、画面に表示されたLINEの通知に、夫からのものがあった。
それは私が出がけにちょっとした火の元確認に電話したら出なかったので、「まぁ いいや」と切った着信に反応したものだった。



見てみると、LINEの画面の吹き出しに「何かあったのか?」「留守電に雑音が入ってるが」「とにかく家に戻る」などとある。
返信の時間から、私の着信に気づいたのは1時間も経っているのが分かる。
アナログな初老の男である夫は、ガラケーから簡単スマホに替えて2年目。未だにガラケーも併用している。
ようやく始めたLINEとかスマホの着信に異様に反応する。知らないところから入ってくるものにも神経質。こういう人はTwitterみたいなやたらあちこちから情報が入ってくるものは絶対に無理だろう。

スマホはあくまで「電話」という思い込みが消えない。スマホは、もはや財布であり、雑誌や漫画であり、テレビやビデオをみるものであり、音楽プレイヤーであり、百科事典でありetc…とにかく、それ1つで大抵のことは片付く道具だ。簡単に誰にでも連絡できるのだからLINEや電話は気楽にできる。
だから、1時間も前の着信で、それ以降何もないものは普通、「なんとかなったんじやない?」か「後で帰ったらどうしたのか聞けばいいや」という風に大抵の人は処理するだろうに…。

歩きながら電話してみると、「何だよ!何かあったかと思って、スポーツクラブから真っ直ぐ帰って、何も食べて無いんだ!」と激昂していた。
映画の余韻もかき消えて、食欲もなくなり、私も真っ直ぐ帰った。


別の日。
その日は私はゴスペルコーラスのレッスンに出かけていた。仕事の後、しっかり 夫のための晩御飯も支度して出て来たのだから、せいせいして駅を歩いていた。少し時間があるので、UNIQLOでも覗こうとしているとポロン!とLINEの着信音。
😓なんかやな予感がして直ぐに見てみると、やはり夫で、「中の二重鍵が閉められてて家に入れない!」というものだった。夫は、私が夕飯の支度をしている間に銭湯に行っていたのだった。

「なにー⁈」普段締めもしない二重の鍵を、私、無意識にしめちゃったのかしら?と思ったが、私は自他共に認めるおっちょこちょいなので、ハッキリとした自信はない。やったかもしれない、ありえなくはない (謙虚だねー)。それに前回のこともあり、夫に訴えても無駄なようだ。で、家から3駅ばかりの道のりだったこともあり、帰ることにした。
大体、家は、入り口が2つあり、二重鍵の付いている店の入り口の他に、ちゃんとした玄関もある。そこの鍵だって、夫は持っているはずだ。
家に入れず立ちんぼうになることは本来ないはずなんだ。

帰ってみると、夫はちゃんと家の中に居てテレビを見ながらサワーなんぞ飲んでいた。「なんだ、入れたのね。」と、私が言うと「玄関の鍵もおかしい、開きにくい」などとブツブツ文句を言っている。
その日は結局レッスンは欠席。なんとも言えないくすぶった気分で終わった。



夫がだんだん歳をとってゆく。頑固になって、怒りっぽくなり、新しいモノの受け入れができなくなってゆく。若い頃は、誰よりも新しもの好きで、オッサンにも突っかかってゆくヤンチャなタイプだったはずだ。
もちろん私も歳をとり、更年期を経て我慢の効かない図々しいオバハンになっている。しかしオンナの私は新しいものは割とすんなり抵抗がない。あまり考えずに受け入れていかれる。還暦間近になり、家庭や子供の事よりも、やっと自分中心で生きていける自由を味わえる時期が来たんじゃないか…と感じ始めている。
しかし、そこに来てこの足かせ…である。
夫はすっかり「面倒くさい爺さん」になってしまって、それも、面倒見るべきなのは私しか居ない?状態。
私は最近、出掛ける時に「何か起きないか」心配で仕方がない。PTSD?これって?

今までも心配性で、火の元の確認に走って戻ることが多い性分。更に、鍵の心配も加わって、後、出がけに夫には絶対に電話など入れないように!
はー😓自由は苦難の道の果てにあるものなのだ。



新春に発芽した猫のサラダ草。瑞々しい。