Ring-A-Ding 日々ロック,R&B,そしてゴスペル〜💋

おばちゃんがココロに浮かぶ由無し事を、気ままにつぶやく。ロックな時間。

映画 有名作家の妻

2019-02-23 21:57:23 | 映画
共働き…と言っても、夫婦別々の職場にて労働するのと、同じ仕事場で共に働くのでは状況は全然違う。

後者は何しろ、プライベートの生活と仕事を夫婦で
「一日中、年中」、顔を付き合わせることになる。
男というものは、どうやら頭の切り替えというのが出来るらしいが夫は常に上司であるが、オンナはそうそう妻と仕事上の部下(たいていの場合は)であるのを切り替えられない。それ故に様々なストレスがひびく。
そして、その「部下」という立場も表向きで、実質的には実権を握っている…という複雑な内情も入り混じる例も多い。
本当に実力のある夫が社長ならばねじれはなく、例えばNHKの朝ドラ「まんぷく」のように夫唱婦随で見目麗しく映るのだろうが…。

夫唱婦随…聞こえはよいが、よく見ると籠池夫妻のように気持ち悪い姿もあり得る。

この映画に起きたようなストーリーは、ほとんどの場合有り得はしないだろう。
しかし、現実的にはそこいら中に転がっていることだ。


昔、私が住んでいた町は、ほとんどが女性店主によって経営が成されていた。夫は社長という名ばかりで、ほとんど酒とギャンブルに明け暮れていたものである。

このヒロインの悩みなど、ほとんど普遍的と言って良い程のものだ。しかし、映画に成り得たのは、それを"ノーベル文学賞"にまで持って行ったところだろう。
しかしガッカリしたのはラスト。
夫の急死というハッピーエンドで終わった事だ。
なあんだ、ラッキーな。それで、興味を失った。

現代。そこを描くのなら、更にこの夫婦の90代〜100歳代まで描くしか無かろう…。
簡単に片付けて欲しくない。この、深遠なる怨恨の問題を。
死が解決せざる得ない問題を。簡単に死を持ってきて欲しくない。
叫びたくなる!

写真は高木公。つばきの一種。

ファミ吉 家を去る

2019-02-02 21:47:17 | その他
ファミ吉が出て行った。


夏の終わりに、就職するからと扁桃腺の手術を決めた。
この先、何かと熱を出して仕事を休むことになってはダメだからと。そして、秋は就活に励んで履歴書を書いたり、志望動機の文章を考えて何週間と悩み、面接に行き、奴なりに努力していた。
就職が決まって、いつもコンビニへの通勤に使っていた自慢のロードバイクを友達にあげた。綺麗に磨いて。
そしてそれを毎朝晩、店から出して、しまっていた私に「お母さんも楽になったでしょ?」と言った。
子供の頃から彼を知っている私は、内心ちょっと驚いていた。本当に?へーっ!って感じ。
そして派遣会社に就職。
ちょっと⁉︎大丈夫?でも最初の一月はさらりと通っていた。
あのファミ吉が、起こされもしないで朝8時前に家を出て行く。ネクタイ締めて。
でも、まだなんとなく信じられなくて人には言わなかった。

で、信じられる事態になったってわけ?
そういうわけじゃないけど…。

あっという間に退社。
もう25にもなるのにまたファミ吉に戻るのだろうか。
いつまでもそんな風で親に寄生した生き方が良いわけがない。



では、ウチの商売を手伝いなさい。
とりあえず、したいことが見つかるまででも良いから。
そう告げた。

その晩のうちに姿を消した。



どこもそうだよ。
どの家庭にも多かれ少なかれ悩みはある。
天上人だとて娘の婚約に心を痛めている。
この先また会うのは何十年先になるのかもしれない。
でも、親子にとって別れは自然なことだ。
こういうことでしか人は成長しないし。

数々の思い出が胸に去来する。
この子の保育園時代。私は乳がんで、貧乏で、借金まみれでほんとうに辛かった。
余裕のない子育てが全ての原因なのかと思い出がいつも私の胸を責める。


私は、あいみょんを聴いて泣いている。
なんでだろ。こんな若い子の唄に。