先週クリスマスの日は、今年最後の日曜日で、色々用事はあったのだが、セットで買った「シネマ歌舞伎」のチケットが今月中に行かないと、使いきれない事に気がつき、それでは!と、行く事にした。
場所は東劇。東銀座駅。歌舞伎座とか、新橋演舞場のすぐ近く。早めに出て、有楽町のニッポン放送がその日は「ラジオチャリティーミュージックソン」をやっていたのでそこにウチの店に置いてある募金箱の大量の小銭を寄付しようと、持って出た。
最近の金融機関、小銭の入金には手数料がかかる。
金額ではなく、枚数で手数料が決まるので
1円、5円がほとんどの募金では、ヘタをすると募金額より手数料の方が多くなる恐れがある。その上このところ、このコロナ禍で、人出を避けるため、キャッシュレス募金が増えている。小銭を貯金箱なんかに溜め込んでる人は、使い道に困ってしまう事態も発生する。そんな人がごっちゃりウチの店の募金箱に置いてってくれたりしているんだ。
しかし、上記のような理由で、私は悩んでいた。どーしよう!
それが!今年は3年ぶりにニッポン放送はチャリティーの募金箱を置くというのだ。これはチャンス!ニッポン放送が、手数料を負担するのか?スポンサーが負担するのか?は、分からないが、この際乗っかってしまおう!‥と、思ったのだった。
ニッポン放送の正面玄関には、真っ赤な「愛の泉」(募金箱)が用意され、たくさんの現金が投げ込まれていた。あーよかった。ニッポン放送女子アナの箱崎さんにも会えたし、ラジオ愛好者の私にとってとても良いクリスマスだった。
本来の目的であったシネマ歌舞伎も無事観れて、満足した気持ちで東劇の階段を降りると、1階にあったはずの文房具屋さんが無い。がらんとしたホールとなり、何か歌舞伎関連の展示物が展示されて、誰もいない。
ここはもともとは本屋さんだった。紀伊國屋さんだったかな。その後、何年か前に文房具屋さんとなって、素敵な文具がいろいろ置いてあって、文房具屋さん好きのワタシはついつい時間を忘れてウロウロしてしまうのだった。
確かに、本も文房具も、ネットで買うことが多くなり、現物を見て買う…、ということが滅多に無くなった。でも、実際文房具屋さんに行ってみると、マニアックな美しい商品の数々、ボールペンひとつにしても、色んな色のインク、ペン軸、フォルム
書き味も試せるし、知らなかった様々な商品が目移りして胸が一杯になり、結局何も買わずに帰って来てしまうのだった…が、それがいけなかったのかっ⁈辞めちゃうなんて…。
コロナ禍も、乗り越えて、やっと少しこれから‥って時なのに。
最近、本当に辞めちゃうところが多くてがっかりする。
この東劇のシネマ歌舞伎も、クリスマスの午後はさすがに観客は少なかった。30人も居たかなぁ。私は余裕がある時は、歌舞伎座気分で着物を着て行ったりもするんだけど、今回はパス。チケットを無駄にしなかっただけ良かった。素晴らしい内容だったしね。17代中村勘三郎さんの「春興鏡獅子」。
ぜひ東劇さんには踏ん張って、頑張って続けて頂きたいと強く願います。
ところで
今年、銀行も、新聞屋さんも、実家の墓参りに行ったらお寺まで、どこもカレンダーくれなかった。
銀行なんて、30年以上付き合ってて初めてのこと。どーいうこと⁈サスティナブルな社会になるため無駄はやめるというのは分かる。しかし毎年、同じところに同じところからもらう毎年同じ形式のカレンダーを愛用している人も多いはずである。
いきなり無くなるなんて。
仕方ない、そして今年はカレンダーを買うこととなった。
東劇に行ったその日は、さすがにクリスマス当日とあって、銀座は華やいでいたけれど、本当に日本はこの先大丈夫なのかと、心許ない、不安な、こんな年末は初めてだなぁと、思った。