こちらはウチナー(沖縄)の南部にある埋立地です。
そこで珍しいものを見つけました。
これです。
なにやら巨大な鳥かごのような建物が見えます。
何でしょうか?
もっと近づいて見ますね。
実はこれは糸満市の新庁舎なんです。
そして鳥かごのように見える外観は地方自治体としては最大級の195.6kw太陽光発電システムの太陽電池だったというワケです。
屋根部分と南側壁面を覆っているのが太陽電池であり、庁舎で使用する電力量の12%を発電し、冷房エネルギーのなんと25%を削減しているのです。
屋根と南面に太陽電池とセットにしたルーバーによってウチナー(沖縄)の強い日差しを和らげる仕組みとなっており風雨からも守っているワケですね~
この南面の軒下部分をウチナーグチ(沖縄方言)で「アマハジ」といいます。
あっ、それから太陽のことをウチナーグチでは「ティーダ」といいます。
そして太陽が照りつけること、つまり日差しが強いことを「ティーダカンカン」というんですよ~
この言葉の響きがなんともいえませんね・・・・・・・「ティーダカンカン」
夏の暑い日に昔の母親が子供に対してよくいった言葉は
「ティーダカンカン、ソーグトゥ、ボーシカンティ、イキヨー」
これはつまり
「日差しが強いから帽子をかぶって行きなさい」
という意味ですね。
日差しの強さがこの「ティーダカンカン」という言葉で表音文字的に伝わってくると思いませんか?
方言ってホント、いいですね~
標準語では表せない味がありますよね・・・・・・・・・・・
さて、庁舎の正面(北側)はこうなっています。
この一帯は埋立地であり、新興住宅地域でもあります。
糸満市は昔からウミンチュ(海人→漁師)の町であり、ハーリー(爬龍船競争)の盛んな地域であります。
毎年5月末、つまり梅雨明け頃にハーリーは開催されます。
ハーリー鉦が鳴るとウチナーの梅雨が明けると、昔から伝えられているんですね~
この糸満という地名の由来は昔、台風の嵐の海で外国船が遭難した時に自らの命もかえりみずに8人のウミンチュ(漁師)がクリ船を出して救助に出かけたそうです。
その時の8人のウミンチュの勇気を讃えて「8人の男」→「エイトマン」→「糸満」という地名になったという伝説がありますが真偽の程は定かではありません???
しかしそういう伝説ができるくらい、この地域のウミンチュは勇敢だったということですね。
昔の糸満漁師はクリ船ひとつで世界の海をまたにかけて遠洋漁業にいったということですからあながち伝説だけではないのかもしれませんね・・・・・・・・
さて、次回は糸満市の知られざる史跡をご紹介します。
お楽しみに!
アンシェーヤ!(それでは!)