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相棒season9 第8話 ボーダーライン

2010年12月15日 22時00分52秒 | 2010年ドラマ
『ボーダーライン』

内容
あるビルの下で、柴田貴史(山本浩司)という男の転落死体が発見される。
所持していたと想われる期限切れの健康保険証から身元が判明。
金はなく、、、3つの鍵を持っていた。。
米沢(六角精児)は、ビルの屋上で追い詰められ転落したと見立てるが。。。

柴田の解剖所見を見た右京(水谷豊)は、胃の内容物に興味を抱く。
数の子、牛肉、わかめ、りんご、小麦粉、乳脂肪分。。。。
いったい何を食べたのか?

保険証の住所を11ヶ月前、、、今年の1月に引っ越しているとわかる。
兄・裕史(中野英樹)の話では、
1年ほど前に派遣社員だった柴田が、正社員になると言っていたという。
だが、引っ越しが決まった直後、金の無心にやってきていたらしい。
寮付きの仕事が決まりアパートを出たはずだったのに。。。と。

やがて、柴田が所持していた大きな鍵がレンタルコンテナのモノだと判明。
どうやら、コンテナの中で、住んでいたようだった。
貸し主によると、一月前に、契約違反と言うコトで追い出したらしい。

その後、柴田が所持していた小さな鍵が、私書箱のモノだと判明する。
多数の住民票が見つかる
区の福祉事務所の職員・鈴村淳(長岡尚彦)によると、
4月に生活相談を受けていたという。
柴田は就職活動のことで、度々やってきていたらしい。
医療保険士の資格を取るために勉強していたというが。。。
特に得られたモノもなく帰ろうとしていると右京は、コインロッカーを見つける。

柴田が持っていた3つ目の鍵は、、ロッカーの鍵だった。
勉強をしていたような資料が見つかるが、
木下絵利香(林田麻里)という女性との。。。婚姻届!?
絵利香によると、1年ほど前、、結婚の約束をしたという。
だが正社員になることができず、破談になっていた。。。

その後の調べで、正社員という口車で、就職したが、別の会社を紹介され、
ゴーダ土建という会社で、建設現場で働いていたと判明する。
ゴーダ土建でも、寮があるということで人集めを行っていたと分かってくる。
だが働きはじめて1ヶ月ほどで解雇。
やがて郷田正(天田暦)の話で
生活保護の申請が、柴田からなされていたと分かる。
ただ、、、申請は、却下されたという。。。。。

そんなとき、柴田が所持していたプリペイド携帯に
警察から連絡が入っていたと。。。。米沢から連絡を受ける右京。
所轄の防犯課の野田新造(内野智)によると、古物商の免許を取得しているため
その確認のために連絡を入れたと分かってくる。
そして。。。その店には、尾崎裕也という男が、
柴田の免許で、盗品を扱うリサイクルショップを開いていた。。。。


敬称略



謎の男の転落死に興味を覚える右京。
所持品は3つの鍵。

いったい、彼は何者なのか??


って感じである。うん。。スマート!

いや。。そう言いたくなるくらい、
物語は、多くの情報がてんこ盛りにされていたと言う事である。


簡単に言えば。

派遣社員だった男が、正社員という口車で騙され。
そのあと、、職を転々と。。。
ナントカ資格を利用して。。。と就職活動をしてもダメ。
生活が困窮し、手を出したのは

名義貸し

自分の名義を売りながら、
言ってみれば、悪事の片棒を担ぎながら
少ない金で生きてきた。。。。。。

と言う。。。世知辛い。。。。物語である(by神戸尊)



まぁ
胃の内容物から料理が思い浮かばないという
右京らしい興味の抱き方から、尊が振り回されるお話。。

と言う事もできるかも知れませんけどね(笑)


それはともかくとして、
最終的には、、、悲しいお話に。。。


右京『彼は、社会に殺された。そう訴えたかったのかも知れません』

まさに、相棒らしい、
『社会』というモノに斬り込んでいく、問題提起モノ。


こういうことは、本来書きたくありませんが
色々な意味で少し無理が見えた、『過渡期』『暴発』よりは、

右京らしさが分かり、良い社会派ドラマだったと思います。

実際問題として、
こういう物語だからこそ、
右京と尊のやりとりにより、2人の違いも見えてきますしね。

視聴者への問題提起としても、分かり易く適切と言えるだろう。




これまでの感想

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