モアイのためいき

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軍艦島・上陸

2020-03-26 14:05:12 | 旅行

連休を利用して、我が家は夫の故郷である長崎へ行ってきました。

新型コロナウイルスの世の中、自粛ムードではありましたが、

ちょうど日程の都合がつき、飛行機とホテルが取れたので、急遽、出かけることになりまして。

こうでもしないと、高齢の夫の両親ともなかなか会えないので。

2泊3日の旅程で、なか日に、夫の姉弟たちと共に、軍艦島に行ってみることにしました。

姉弟たちも、長崎にずっと住んでいながら軍艦島上陸は初めてだそうで、

・・・軍艦島というのは、正式名称は「端島(はしま)」と言い、

明治時代から昭和49年まで、炭鉱の島だったところです。

岩礁を埋め立て、拡張し、近代的なアパートを建てた姿が軍艦に似ているところから、

「軍艦島」と呼ばれるようになったようです。

近年はメディアにも取り上げられ、世界文化遺産にも一部登録されたので、ご存じの方も多いかな。

さて、行く予定の前日に、軍艦島クルーズを行っている会社で予約を入れ、

その時点ではまだ定員に余裕があったのですが、当日、満席になってました

天候が良かったし、この時点では長崎には新型コロナの影は薄かったとみた。

料金は大体4000円くらいかな。優先のオプション付けたりしたからあいまいです。

そのうち、上陸にかかるのが310円(上陸は長崎市の管轄らしいです)。上陸代、安い気がします。

天候によって上陸できなければ島の近くをぐるりと回るクルーズになるようですが、

船の中での、ツアーガイドさんのお話は面白かったので、

乗船の優先ができたら、いい席を確保した方が多少高くても有意義だと思います。

軍艦島は長崎市の湾の外にあるので、船酔いが心配ということで、

我が家では錠剤の酔い止めを飲んだのですが、

結果的には誰も酔わなかったけれども(この日は荒れてなかったこともありますが)、

皆、のちのち、眠くて眠くてたまりませんでした。関係あるのかしら。

軍艦島に着くまでにも、長崎港には貴重な世界文化遺産がたくさんあるのです。

以前ブラタモリという番組で感心しながら見たのだけれど、

ほとんど頭に入っていなかったから、

今回のクルーズでガイドを聞いて、あらたに「ほ~っ」と思いながら見てたけれど、また右から左かも。

ちなみに・・・新型コロナで有名になった船ダイヤモンドプリンセス号は、

この長崎の造船所で造られていて、我々もそれを当時、長崎湾から見たのですが(大きさにびっくり)、

今回、バスで羽田から家に帰るときに、大黒ふ頭に停泊している船を見たのです(多分、消毒中)。

ちょっと不思議な感じ。

横道にそれましたが、40分ほどの乗船で、まず、軍艦島外からの撮影スポットへ。

ガイドさんによると、午後からの方が日の当たりがいいそうで、

この写真が軍艦ぽく撮れました(写真はすべて娘A撮影)。

多分31号棟アパート。昭和32年頃建設。

劣化がひどくて痛々しいけれど、穴が開いているところからは、

ボタ(石炭のカス)を捨てるためのベルトコンベアが通っていたらしい。

そして、いよいよ上陸です。

右側にあるのが、第二竪坑入坑桟橋跡。

ここから、地下600m位をエレベーターで降りたそうですが、

ガイドさんによると、エレベーターの速度はスカイツリーのエレベーターと同じくらいらしい。

それで、エレベーターの囲いがないって言ってたけれど、本当か?気絶しそうなんですけれど。

そこからさらに、横や斜めに採掘の坑道があって、海面下1000mまで及んだそうです。恐ろしか~。

長崎のこの界隈の石炭はとっても良質だったそうで、需要があったんですね。

こちらは30号棟アパート。日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造(1916年)だそうです。

資材を運んだり、足場を組んだり、当時は建設も大変だっただろうね。

昭和30年代には、人口密度が世界一になったそうですが、

生活は裕福で、電化製品の普及率も高かったそうです。

石炭の需要の減少に伴って、炭鉱の閉山となり、無人島になってしまいました。

世界文化遺産というのは、軍艦島全体ではなく、

実は「明治日本の産業革命遺産」ということで、

具体的には明治時代に造られた護岸部分の石積みと、坑道が正式な登録らしいです(ガイドさん談)。

こうして上陸時間、数10分があっという間に過ぎ、船に戻ったわけですが、

帰りの船では、ほとんど寝ておりました。ガイドさんすみません

軍艦島は、今後も潮にさらされつづけ、劣化していくのでしょうか。

「観光地としての軍艦島」というよりも、

自分にとっては、軍艦島の歴史(ガイドさん談による)が今回の見どころでした。

コメント
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