日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

憐み深い神  

2009-02-12 | Weblog
 詩78編 

 イスラエルの歴史を回顧し、繰り返された離反を教訓として神への信頼を呼び覚ます教訓的詩編
1~8節 序
  先ず「わたしの民よ、わたしの教えと言葉に耳を傾けよ」(1節)と告げる。それは「箴言と言い伝え」(2節)、「聞いて悟ったこと、先祖からの伝言」(3節)、「主への賛美、御力、驚くべき御業」(4節)。何故なら「御業を忘れず、先祖のように頑な反抗の世代にならない為」(7~8節)。

9~22節 先祖たちの反逆
  それは荒れ野の旅路において(12~22節)「神との契約を守らず…従って歩むことを拒んだ」(11節)こと。この後refrainのように繰返し記されている。17節、22節、32節、37節、42節、56節

23~33節 マンナと鶉の教訓
33~39節 罪と不忠実にもかかわらず、滅ぼすことなく憐れまれた。「繰り返し怒りを静めた」(38節)とある。それは「神の契約」(37節)のゆえである。
40~51節 エジプト脱出の時の奇跡(出エジプト7~11章)。
「血」(44節)、「あぶ」(45節)、「蛙」(45節)、「いなご」(46節)、「雹」(48節)、「疫病」(50節)。
52~55節 荒れ野からカナンに至る
56~64節 カナン定住と偶像礼拝の過ち 「異教の祭壇に仕え」(58節)とある。
65~72節 神によるユダとダビデの選び 「眠りから覚めた人のように」(65節)とは神の介入を表わす言葉。
  「乳を飲ませている羊の後ろから取って~」(71節)は岩波訳「母羊たちのうしろから彼を連れ去った」。「後ろ」とは家畜の檻を指している。
「(ダビデは)無垢な心をもって彼らを養い…導いた」(72節)。神の契約によって理想的な王国が希求されている。「心の完全さ」 心が分裂していないこと

  本詩では繰り返し神に背く民に、繰り返し怒りを静められた憐み深い神の御業を思うことである(38、41節)。