ヨハネの黙示録18章
2節「天使は力強い声で叫んだ。「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、そこは悪霊どもの住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった」(新共同訳)
1節「その後、わたしは、大きな権威を持っている別の天使が、天から降って来るのを見た。地上はその栄光によって輝いた」。小見出し『バビロンの滅亡』。17章で淫婦の命運は危機的な情況に至ったことを告げているが、本章ではその決定的な審判が伝えられる。
2節「天使は力強い声で叫んだ。『倒れた。大バビロンが倒れた。そして、そこは悪霊どもの住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった』」。バビロンは破壊され廃墟となる。それは不道徳と偶像礼拝のゆえである(3節)。
4節「わたしはまた、天から別の声がこう言うのを聞いた。「わたしの民よ、彼女から離れ去れ。その罪に加わったり、その災いに巻き込まれたりしないようにせよ」。これは災禍を受けない最も適切かつ安全なのである。そしてその悪行の罪と不義に対して倍にして仕返しするがよい(5~6節)。彼女に苦しみと悲しみと飢えが襲い遂には火で焼かれるという(7~8節)。
9節「彼女とみだらなことをし、ぜいたくに暮らした地上の王たちは、彼女が焼かれる煙を見て、そのために泣き悲しみ」、その苦しみを見て恐れ、遠くに立って、バビロンの滅亡に対する哀歌が詠われる。「不幸だ、不幸だ、大いなる都バビロン、お前は裁かれた」と言う呪いの言葉が三度繰り返される(10、16、19節)。そしてそこで三十の商品の名が挙げられる。金銀宝石、赤と紫の布、絹地、赤い布、香木と象牙細工、高価な木材や、青銅、鉄、大理石。肉桂、香料、香、香油、乳香、ぶどう酒、オリーブ油、麦粉、小麦、家畜、羊、馬、馬車、奴隷、人間」(12~13節)である。奴隷と人間があるが、原文は「人のソーマ(体)とプシュケー(魂)」である。人身売買だが奴隷だけでなく、取引で魂まで売っている人になる。15~16節はそれで財をなした富める人々、17~19節は交易に働いた船長や船員たちの哀歌。
20節「天よ、この都のゆえに喜べ。聖なる者たち、使徒たち、預言者たちよ、喜べ。神は、あなたがたのためにこの都を裁かれたからである」。天では苦難と迫害を受けた者たちに向かってバビロンの崩壊を喜び喜べと告げるのである。そして力強い天使が現われて大きなひき臼のような石を海(バビロンを指す17章1節)に投げ込み、都は死に絶える(21節)。楽器を奏する音も、歌う者の声も、熟練職人も、臼を引く女もそこには無く、火の光は消え、花婿花嫁の声も聞くことなく滅亡は決定的となる(22節)。その理由を三つ挙げる。先ずバビロンがその活発な商業活動によって、全世界的にその権勢をほしいままにした。次にその繁栄のもたらす魔術で、諸国民を神への背反に誘ったことである(23節)
24節「預言者たちと聖なる者たちの血、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流されたからである」。これが第三の理由である。
2節「天使は力強い声で叫んだ。「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、そこは悪霊どもの住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった」(新共同訳)
1節「その後、わたしは、大きな権威を持っている別の天使が、天から降って来るのを見た。地上はその栄光によって輝いた」。小見出し『バビロンの滅亡』。17章で淫婦の命運は危機的な情況に至ったことを告げているが、本章ではその決定的な審判が伝えられる。
2節「天使は力強い声で叫んだ。『倒れた。大バビロンが倒れた。そして、そこは悪霊どもの住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった』」。バビロンは破壊され廃墟となる。それは不道徳と偶像礼拝のゆえである(3節)。
4節「わたしはまた、天から別の声がこう言うのを聞いた。「わたしの民よ、彼女から離れ去れ。その罪に加わったり、その災いに巻き込まれたりしないようにせよ」。これは災禍を受けない最も適切かつ安全なのである。そしてその悪行の罪と不義に対して倍にして仕返しするがよい(5~6節)。彼女に苦しみと悲しみと飢えが襲い遂には火で焼かれるという(7~8節)。
9節「彼女とみだらなことをし、ぜいたくに暮らした地上の王たちは、彼女が焼かれる煙を見て、そのために泣き悲しみ」、その苦しみを見て恐れ、遠くに立って、バビロンの滅亡に対する哀歌が詠われる。「不幸だ、不幸だ、大いなる都バビロン、お前は裁かれた」と言う呪いの言葉が三度繰り返される(10、16、19節)。そしてそこで三十の商品の名が挙げられる。金銀宝石、赤と紫の布、絹地、赤い布、香木と象牙細工、高価な木材や、青銅、鉄、大理石。肉桂、香料、香、香油、乳香、ぶどう酒、オリーブ油、麦粉、小麦、家畜、羊、馬、馬車、奴隷、人間」(12~13節)である。奴隷と人間があるが、原文は「人のソーマ(体)とプシュケー(魂)」である。人身売買だが奴隷だけでなく、取引で魂まで売っている人になる。15~16節はそれで財をなした富める人々、17~19節は交易に働いた船長や船員たちの哀歌。
20節「天よ、この都のゆえに喜べ。聖なる者たち、使徒たち、預言者たちよ、喜べ。神は、あなたがたのためにこの都を裁かれたからである」。天では苦難と迫害を受けた者たちに向かってバビロンの崩壊を喜び喜べと告げるのである。そして力強い天使が現われて大きなひき臼のような石を海(バビロンを指す17章1節)に投げ込み、都は死に絶える(21節)。楽器を奏する音も、歌う者の声も、熟練職人も、臼を引く女もそこには無く、火の光は消え、花婿花嫁の声も聞くことなく滅亡は決定的となる(22節)。その理由を三つ挙げる。先ずバビロンがその活発な商業活動によって、全世界的にその権勢をほしいままにした。次にその繁栄のもたらす魔術で、諸国民を神への背反に誘ったことである(23節)
24節「預言者たちと聖なる者たちの血、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流されたからである」。これが第三の理由である。