日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

私は喜びと感謝の声の中、彼らを神の家へと導いた。

2020-05-22 | Weblog
 詩42篇 

 5節「私は祭りに集う人の群れと共に進み、喜びと感謝の声の中、彼らを神の家へと導いた。それを思い起こして、私の魂を注ぎ出す。」聖書協会共同訳

1節「指揮者によって、マスキール、コラ」の子の詩。43篇に表題がないことと、6節、12節と、43篇5節に同じ繰り返しがあるところから、この二つは連続した詩と見なされる。
2節「鹿が谷川で水をあえぎ求めるように 神よ、私の魂はあなたをあえぎ求める」かつてはエルサレム巡礼の行列を導いた音楽を奏でる者であったが(43篇4節)、今は捕囚により、エルサレムと神殿から追放され、異教徒に苦しめられ激しい嘆きの中にある。干上がった川床で鹿が水を求めて喘ぐように、私の魂はあなたを慕い喘いでいるという。
3節「神に、生ける神に私の魂は渇く。いつ御前に出て、神の御顔を仰げるのか」。エルサレムの神殿に詣でて主を賛美する日を待ち望む私には涙は昼も夜もパンのようであり、「お前の神はどこにいるのか」と人々の嘲笑が聞こえてくる(4節)。
5節「私は祭りに集う人の群れと共に進み、喜びと感謝の声の中、彼らを神の家へと、導いた。喜びと感謝の声の中、彼らを神の家へと導いた。それらをも思い起こして、私の魂を注ぎ出す」。「魂を注ぎ出す」とは心が空っぽになる程に思いを集中することである。
6節「私の魂よ、何故うち沈むのか。何故呻くのか。神を待ち望め私はなお、神をほめたたえる『御顔こそ、わが救い』と。」前述の通り12節、43章5節で繰り返されている。原文「うなだれる(テイシュットはひ-)岩波訳「くずおれる」文語訳「思い乱れる」。しかしなお神の御顔の救いを仰ぐ。
7節「わが神よ、私の内で魂は打ち沈み、あなたを思い起こす ヨルダンの地から、ヘルモンとミザルの山から」。山頂から雪溶けの水が激流となって流れ下るのである。
8節「あなたの激流のとどろきに答えて深淵は深淵を呼び込み 砕け散るあなたの波頭は私を越えて行く」その流れ下る轟きは神から声である。それは苦難の象徴であるが同時に神の慈愛を読み取ろうとするのである。
9節「昼に、主は命じて慈しみを私に送り、夜にはするm主の歌が私と共にある。わが生ける神への祈りが」
10節「わが岩なる神にこう祈ろう。『なぜ、私をお忘れになったのか。なぜ私は敵の虐げの中を嘆きながら歩くのか』と。
11節「私を苦しめる者は私の骨という骨を砕き、日夜、私を嘲って言う『あなたの神はどこにいるのか』と。」
12節「私の魂よなぜ打ち沈む、なぜ呻くのか。神を待ち望め。私はなお、神を褒めたたえる。『御顔こそ、わが救い』と。わが神よ。
 本詩から神への切なる待望と信仰の祈りが示される。


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