日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

すべての民が感謝をささげる  

2009-02-01 | Weblog
 詩67編
       
  65編は「七週祭」(春の収穫祭)、本詩は「仮庵祭」(秋の収穫祭)に歌われる。この短い詩に「すべての民(諸国の民)」が7回も出てくるのが特徴。66編と共通しているのは神の祝福が限定されないですべての人々に開かれていることである。

  2~3節 イスラエルの祝福は、地のすべての民の祝福
 「神 がわたしたちを憐れみ、祝福し…御顔をわたし達に向けて輝かせてください」(2節)、「イラエルの上になされた救いの御業をすべての民が知るように」(3節)。

  4節「すべての民が、こぞってあなたに感謝をささげますように」(二度繰り返す)。6節はリフレイン この短い詩編に同じ言葉が4回も繰り返されるとは!
「感謝する」(ヨドゥーカゥ)は「ほめたたえる」「告白する」という意味もある。

  5節「あなたがすべての民を公平に裁き、この地において諸国の民を導かれることを」祈る。神の審判は「すべての民を公平に裁く」ことである。決してイスラエルが無条件で受け入れられるのではない。
 「神は大地に作物を実らせました」(7節)。この神の祝福もまたイスラエルに限定されるものではない。すべての民と祝福を共有する祈りと讃美である。
「すべてのものが」(8節)神を畏れ敬うことを祈る。

  主イエスは「悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる」と言われ、神の愛の普遍性を説かれた(マタイ5章43~45節)。