「岳」をみましたが、冬季西穂小屋に滞在して西穂高の飛騨側の斜面でロケしたのではないかとおもいます。映像では今年の西穂小屋とは様子が違うので、もしかしたら別の山小屋かもしれません。それにしても夏冬にかかわらず、よく死ぬ山です。それが穂高で際だちます。最近は、新穂高温泉から西穂高には年中無休のロープウエイが利用できます。山小屋までは、装備さえあれば冬山登山のスリルは味わえます。しかし、その先の西穂高あたりはゆかないほうが無難です。冬山や春先の雪崩などに巻き込まれると、簡単に死ぬるからです。
映画の岳をみて思うのですが、転落や寒さで簡単に死んでしまう現実は、大げさではないし、夏山の西穂高ー奥穂高の縦走で死ぬる確率が高いのに、なぜか若者も中年も、高齢者まで縦走します。死の恐怖感をこえて、死の魅力にとりつかれている人がいるのではないかと思ってしまいます。かって高度成長期のころに谷川岳の岩場で転落して遭難する事故が絶えなかった時代があります。いまは谷川岳の岩場の転落はあまり聞きません。どうも熱病のようなものが流行するのではないかと感じます。
わたしは西穂小屋に到着してから宿泊予約しましたが、当日予約する客の部屋は山慣れしている登山者がほとんどです。会話を聞いていると、単独者がおおいいです。
参考:今年2013年7月~8月 2ヶ月間で発生した 山岳 事故者(転落、負傷、死者行方不明含む)
合計106名
うち北アルプスの事故
年令 70代 19名
60代 46名
50代 15名
(NHK BSニュース