経済(学)あれこれ

経済現象および政策に関する意見・断想・批判。

   自国の首相の評判をおとしめるのはやめよう

2021-01-23 17:32:03 | Weblog
自国の首相の評判をおとしめるのはやめよう

 今日のネットニュ-スで「魅力のない菅首相」というのがあった。多分コロナ対策が円滑に進んでいないように見えるからだろう。コロナ対策で成功した国(台湾は例外か?最も今後はどうか解らないが)は無い。現在ワクチンの処方実践に奔命中だが、それとてどうだか。ワクチン以外には決定的な方策はないのだ。こういう時矛先は政府に向く。首相を無能視して憂さを晴らし、民衆を煽る。これがメディアの常套手段だ。しかしこんな事はやめよう。菅氏が魅力ないというのなら、他の国で魅力ある指導者ってあるのか?例を米国に取ろう。バイデン新大統領に魅力はあるだろうか。おいぼれ、痴呆の噂、中國との深い利害関係の噂、そしてひび割れて分裂寸前の民主党の絆創膏。こういうバイデン氏に魅力はあるのか。戦後歴代の米国大統領をとってみる。トル-マン、アイゼンハワ-、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カ-タ-、レ-ガン、ブッシュ(父親)、クリントン、ブッシュ(子供)、オバマ等々特に卓絶した魅力的人物は見当たらない(なおトランプ前大統領は目下未知数なので評価を保留する)。政策家としてはニクソンが一番優れていた。アイゼンハウワ-の人柄は良い。しかし何も言わず、仕事は部下(ダレス氏など)に任せた。また時代も良かった。米国の絶頂期だった。その程度だ。
 20世紀の100年間において魅力のある(好きというわけではない)政治家は三人だけだ。スタ-リン、毛沢東そしてA・ヒットラ-だ。人望掌握(扇動とも言える)、大胆な政策実行(成功の有無にかかわらず)、そして容赦のない大量の人間殺害、この三つの能力を彼らは備えている。そして10年以上に渡って政権を掌握した。当時の独ソ中の民衆には絶対的カリスマだった。人望があるのを通り越していた。しかし私はこれらの「魅力ある政治家」を頭上に頂きたくはない。話は脱線するが東京都知事の小池百合子氏、彼女は上記した魅力ある政治家の茶番だ。
 コロナ終息の見通しはまだ見えない。こういう時人々はイライラし憂鬱になる。そういう気分、灰色のム-ドを他人、特に指導者に投げつける、投影する。指導者を非難する。まあ指導者をいたづらに、非難し無能視するのはやめよう。念のために言えば、私が菅政権で評価した(ホ-、とうとうやったか、さすが総務・官房畑だなと思った)事は菅氏が就任早々学術会議にメスを入れた事だ。有無を言わせずほぼ無言でばっさりやった。30年前からこの会議は容共反日で鳴っていた。影の共産党だった。昔東大教授で丸山真男と言う人がいた。彼はほぼ終生、朝鮮戦争は米軍や韓国軍がしかけたものだと思っていた。彼も学術会議の指導者だったと思う。昭和40年代に入って、北朝鮮の侵略に依るものだという意見が定着している。

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