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多摩の暮らしと山のブログ

【ガイド】南ア/北岳①

2012-08-21 16:49:04 | ガイドのこと

19~20日、南アルプス/北岳(きただけ・3193m)のガイドを行いました。

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19日、登山口の広河原
(ひろがわら・1529m=国土地理院地形図より、以下同)
気温27℃。

目指す北岳が、沸き立つ積雲の中に浮かぶ
(真ん中やや右)

P1130552
この日は、白根御池小屋
(しらねおいけごや・2236m)まで。

2001年以来11年ぶりの訪問
(といっても当時はテント泊)。2005年に改築されたというお洒落な小屋は、清潔で快適。

20日4:30、ヘッドランプを点けて出発。8℃。

P1130554
5:33鳳凰三山
(ほうおうさんざん)方面からの日の出。

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草スベリより、朝陽に輝く北岳とバットレスを望む。左のスカイラインが四尾根。

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北側直下からの北岳。

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8:30山頂。13℃。

P1130568
南東に富士山。

高山植物の楽園・北岳。頂上だけでも…
P1130570
チシマギキョウ
(千島桔梗/キキョウ科)

P1130572
イワギキョウ
(岩桔梗/同)

P1130574
イワベンケイ
(岩弁慶/ベンケイソウ科)

P1130573
シコタンソウ
(色丹草/ユキノシタ科)

P1130579
シロバナタカネビランジ
(ナデシコ科)。南アルプス特産。初めて。

そして高山の秋を彩る代表…
P1130576
トウヤクリンドウ
(当薬竜胆/リンドウ科)

…に出逢うことができました。

「岩質が違えば、そこに生育する植物も違う(講演:植物と森林の分布を支える基盤環境/東京学芸大・小泉武栄)。北岳は「大樺沢(おおかんばさわ)周辺が砂岩と泥岩、肩の小屋~山頂~八本歯のコル間は、石灰岩~玄武岩~チャート~石灰岩と複雑に変化する岩質をもつ」という。標高や気温の影響だけではなく、地形・地質の複雑さが、この山を多種多様な植物の宝庫にしているのですね。

P1130591
残雪多い大樺沢。

二俣経由で、標高差1664mを広河原へ一気に下山。

☆その他確認できた開花植物
(8/20現在、高標高→低標高)
イワツメクサ、タカネツメクサ、タカネマンテマ、イワオウギ、キンロバイ、イワオトギリ、タカネシオガマ、エゾシオガマ、オヤマリンドウ、トモエシオガマ、ミヤマホツツジ、タカネナデシコ、タカネグンナイフウロ、シナノキンバイ、ミヤマアキノキリンソウ、ムカゴトラノオ、ウメバチソウ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、センジュガンピ、シモツケソウ、ミヤマハナシノブ、ヤマハハコ、マルバダケブキ、セリバシオガマ、ミヤマシシウド、ハクサンボウフウ、トリカブト属…



























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